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【CVE-2024-10456】Delta Electronics製InfraSuite Device Masterにデシリアライゼーションの脆弱性、バージョン1.0.13で対応完了

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Delta Electronics社がInfraSuite Device Masterの脆弱性を修正
  • 認証前に任意の.NETオブジェクトのデシリアライズが可能
  • バージョン1.0.13で脆弱性に対応完了

Delta Electronics製InfraSuite Device Masterのデシリアライゼーション脆弱性

Delta Electronics社は2024年10月30日に、InfraSuite Device Masterにおける信頼できないデータのデシリアライゼーションの脆弱性【CVE-2024-10456】を公開した。この脆弱性はCWE-502に分類され、バージョン1.0.12およびそれ以前のバージョンに影響を与えることが判明している。[1]

Delta Electronicsの調査によると、認証前に任意の.NETオブジェクトをデシリアライズされることで、Device-Gateway上でコードを実行される可能性が指摘されている。この脆弱性は製品のセキュリティに重大な影響を与える可能性があるため、早急な対応が推奨されるだろう。

開発者チームは本脆弱性に対応したバージョン1.0.13をリリースし、ユーザーに対して速やかなアップデートを呼びかけている。セキュリティ対策の詳細については、ICS Advisoryを参照するか開発者に直接問い合わせることが推奨されている。

InfraSuite Device Masterの脆弱性詳細

項目 詳細
脆弱性の種類 信頼できないデータのデシリアライゼーション(CWE-502)
CVE番号 CVE-2024-10456
影響を受けるバージョン 1.0.12以前のバージョン
想定される影響 Device-Gateway上での任意のコード実行
対策バージョン 1.0.13

デシリアライゼーションについて

デシリアライゼーションとは、シリアライズされたデータを元のオブジェクトに復元するプロセスを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • バイナリデータや文字列からオブジェクトを再構築する処理
  • システム間でのデータ転送や永続化に使用される重要な機能
  • 信頼できないデータを処理する場合にセキュリティリスクとなる可能性

Delta Electronics製InfraSuite Device Masterの脆弱性では、信頼できないデータのデシリアライゼーションにより、認証を回避して任意のコードが実行される危険性が指摘されている。この問題はDevice-Gateway上での権限昇格や不正なコード実行につながる可能性があるため、速やかなアップデートが推奨されるだろう。

InfraSuite Device Masterの脆弱性に関する考察

Delta Electronics社が迅速に脆弱性を特定し対応版をリリースしたことは、製品のセキュリティ管理において適切な対応といえる。しかし認証前にデシリアライゼーション処理が可能だった設計には課題があり、今後は入力データの検証やアクセス制御の強化が必要になるだろう。

今後はデシリアライゼーション処理に関する包括的なセキュリティレビューが必要になると考えられる。特に認証やアクセス制御の処理順序を見直し、信頼できないデータの処理に対する安全性を向上させる必要があるだろう。

脆弱性対策の実装に加えて、セキュアコーディングガイドラインの整備や開発者教育の強化も重要である。継続的なセキュリティ監査と脆弱性診断を実施することで、同様の問題の再発を防ぐことが期待できるだろう。

参考サイト

  1. ^ JVN. 「JVNVU#99583170: Delta Electronics製InfraSuite Device Masterにおける信頼できないデータのデシリアライゼーションの脆弱性」. https://jvn.jp/vu/JVNVU99583170/index.html, (参照 24-11-01).

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