セキュリティ

SECURITY

公開：2024-11-06

【CVE-2024-51180】PHPGurukul IFSC Code Finder Project v1.0にXSS脆弱性、リモートからの任意コード実行が可能に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• PHPGurukul IFSC Code Finder Project v1.0に脆弱性
• searchifsccodeパラメータでXSS攻撃が可能
• CVSSスコア8.8のHigh深刻度の脆弱性

PHPGurukul IFSC Code Finder Project v1.0のXSS脆弱性

PHPGurukul IFSC Code Finder Project v1.0において、/ifscfinder/index.phpのsearchifsccodeパラメータにReflected Cross Site Scripting（XSS）の脆弱性が発見され、2024年10月29日に公開された。この脆弱性は【CVE-2024-51180】として識別され、リモートからの任意のコード実行を可能にする深刻な問題となっている。^[1]

CVSSスコアは8.8（High）と評価されており、攻撃に特権は不要だがユーザーの関与が必要とされている。この脆弱性は攻撃条件の複雑さが低く、攻撃者がネットワーク経由で容易に悪用できる可能性が高いことが判明した。

この脆弱性はCWE-79（Improper Neutralization of Input During Web Page Generation）に分類されており、Webページ生成時の入力の不適切な無害化が原因となっている。脆弱性の技術的影響は部分的であり、自動化された攻撃の可能性も指摘されている。

CVE-2024-51180の詳細情報

Cross Site Scriptingについて

Cross Site Scripting（XSS）とは、Webアプリケーションの脆弱性の一つで、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに挿入できる問題のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• ユーザーの入力値が適切にサニタイズされずにページに出力される
• 攻撃者は被害者のブラウザ上で任意のスクリプトを実行可能
• セッション情報の窃取やフィッシング詐欺に悪用される可能性がある

PHPGurukul IFSC Code Finder Projectの脆弱性は、searchifsccodeパラメータを介したReflected XSSであり、攻撃者はこのパラメータを通じて悪意のあるスクリプトを注入することが可能となっている。この脆弱性は入力値の適切な検証とエスケープ処理が実装されていないことが原因であり、早急な対応が求められる深刻な問題となっている。

PHPGurukul IFSC Code Finder Projectの脆弱性に関する考察

PHPGurukul IFSC Code Finder Projectにおいて、入力値のサニタイズ処理が不十分であることが重大な脆弱性につながった点は、セキュリティ設計の基本的な部分での見直しが必要であることを示している。特にユーザー入力を扱うWebアプリケーションでは、すべての入力パラメータに対して適切なバリデーションとエスケープ処理を実装することが不可欠であり、開発初期段階からのセキュリティ対策の重要性が改めて浮き彫りとなった。

今後は単なるXSS対策だけでなく、アプリケーション全体のセキュリティアーキテクチャを見直し、入力値の検証やエスケープ処理を統一的に実装する仕組みの導入が望まれる。特にPHPアプリケーションでは、テンプレートエンジンやセキュリティライブラリの活用によって、より堅牢なセキュリティ対策を実現できる可能性が高いだろう。

この脆弱性の発見を契機に、オープンソースプロジェクトにおけるセキュリティレビューの重要性も再認識された。コミュニティ主導の開発においても、定期的なセキュリティ監査やペネトレーションテストの実施が重要となるだろう。開発者とセキュリティ専門家の協力体制を強化し、脆弱性の早期発見と迅速な対応を可能にする体制づくりが求められる。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-51180, (参照 24-11-06).

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