セキュリティ

SECURITY

公開：2024-11-07

【CVE-2024-10700】code-projects University Event Management System 1.0のsubmit.phpにSQLインジェクションの脆弱性、複数パラメータへの影響が判明

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• code-projects University Event Management Systemにて脆弱性を発見
• submit.phpファイルにSQLインジェクションの脆弱性が存在
• 複数のパラメータが影響を受ける可能性が指摘

code-projects University Event Management System 1.0のSQLインジェクション脆弱性

2024年11月2日、code-projects University Event Management System 1.0のsubmit.phpファイルにSQLインジェクションの脆弱性が発見された。name、email、title、Year、gender、fromdate、todate、peopleなどの複数のパラメータが影響を受ける可能性があり、遠隔から攻撃を実行できる状態となっている。^[1]

この脆弱性は【CVE-2024-10700】として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはSQLインジェクション（CWE-89）、インジェクション（CWE-74）、不適切なニュートラライゼーション（CWE-707）に分類されている。NVDの評価によると、攻撃元区分はネットワークであり、攻撃の複雑さは低いとされており、特に深刻な問題となっている。

CSSVスコアについては、CVSS 4.0で5.3（MEDIUM）、CVSS 3.1で6.3（MEDIUM）、CVSS 3.0で6.3（MEDIUM）、CVSS 2.0で6.5と評価されている。脆弱性は既に公開されており、攻撃者によって悪用される可能性が高い状態だ。

code-projects University Event Management System 1.0の脆弱性詳細

SQLインジェクションについて

SQLインジェクションとは、Webアプリケーションのデータベースに不正なSQLコマンドを挿入し、データベースを改ざんする攻撃手法のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 入力値の検証が不十分な場合に発生する脆弱性
• データベースの情報漏洩や改ざんのリスクがある
• Webアプリケーションの深刻な脆弱性の一つ

今回のcode-projects University Event Management System 1.0の脆弱性では、submit.phpファイル内の複数のパラメータがSQLインジェクション攻撃の対象となっている。初期の報告ではnameパラメータのみが対象とされていたが、その他の複数のパラメータも同様の脆弱性を持つ可能性が指摘されており、早急な対応が必要な状態となっている。

code-projects University Event Management System 1.0の脆弱性に関する考察

code-projects University Event Management System 1.0の脆弱性は、教育機関で使用されるシステムに存在するという点で特に重要な問題となっている。学生や教職員の個人情報が格納されているデータベースが攻撃対象となる可能性があり、情報漏洩のリスクが非常に高い状態にあることは深刻な課題である。

今後の対策として、入力値のバリデーション強化やプリペアドステートメントの採用、WAFの導入などが考えられる。特にsubmit.phpファイルにおける入力値の検証処理を見直し、SQLインジェクション対策を徹底する必要がある。また、定期的なセキュリティ監査の実施やペネトレーションテストの導入も有効な対策となるだろう。

教育機関向けシステムのセキュリティ強化は今後も重要な課題となる。特に個人情報を扱うシステムについては、開発段階からセキュリティを意識した設計が求められる。また、早期発見・対応のためのセキュリティ体制の整備も課題となっている。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-10700, (参照 24-11-07).

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