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【CVE-2024-6581】Lollms v9.9にXSS脆弱性が発見、リモートコード実行のリスクで修正パッチ提供へ

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Lollms v9.9のディスカッション機能にXSS脆弱性を発見
  • SVGファイルのアップロード機能に不完全なフィルタリング
  • リモートコード実行のリスクが判明、修正パッチを提供

Lollms v9.9のXSS脆弱性による深刻な影響

Protect AIは2024年10月29日、Lollmsアプリケーションのバージョンv9.9において、ディスカッション機能の画像アップロードにおけるクロスサイトスクリプティング脆弱性を発見したことを公開した。sanitize_svg関数のフィルタリングが不完全であり、スクリプト要素やon*イベント属性の削除だけでは対応が不十分であることが判明している。[1]

この脆弱性は【CVE-2024-6581】として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはクロスサイトスクリプティング(CWE-79)に分類されている。NVDの評価によると、攻撃元区分はネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低く、特権レベルは必要とされるものの、攻撃の実行には利用者の操作が必要とされている。

CVSSスコアは6.5(Medium)と評価されており、機密性・完全性・可用性のいずれも一部の影響を受ける可能性がある。権限を持つユーザーが悪意のあるURLにアクセスすることで、リモートコード実行のリスクが存在するため、早急なアップデートが推奨されている。

Lollms v9.9の脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-6581
脆弱性の種類 クロスサイトスクリプティング(CWE-79)
影響を受けるバージョン v9.9以前
CVSSスコア 6.5(Medium)
攻撃の前提条件 権限を持つユーザーの操作が必要
修正状況 パッチ提供済み(commit 328b960)

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティングとは、Webアプリケーションに悪意のあるスクリプトを注入する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 入力値の不適切な検証による脆弱性
  • ユーザーセッションの乗っ取りが可能
  • 悪意のあるスクリプトの実行リスク

Lollmsの事例では、SVGファイルのアップロード機能におけるsanitize_svg関数の不完全なフィルタリングが問題となっている。sanitize_svg関数はスクリプト要素やon*イベント属性を削除する機能を持つものの、SVGファイル内に存在する他のXSS攻撃ベクトルに対する防御が不十分であることが明らかになった。

Lollmsの脆弱性に関する考察

Lollmsのディスカッション機能における画像アップロード機能の実装は、ユーザビリティを重視した設計となっているが、セキュリティ面での考慮が不十分であることが明らかになった。特にSVGファイルの処理においては、スクリプト要素の削除だけでなく、より包括的なサニタイズ処理が必要不可欠である。

今後はSVGファイルの処理に関して、より厳密なバリデーションやサニタイズ処理の実装が求められる。特にコンテンツセキュリティポリシー(CSP)の適用や、SVGファイルの構造解析による悪意のあるコードの検出など、多層的な防御策の導入が重要になってくるだろう。

また、オープンソースコミュニティとの連携を強化し、セキュリティ専門家によるコードレビューやペネトレーションテストを定期的に実施することで、脆弱性の早期発見と対応が可能になる。セキュリティとユーザビリティのバランスを保ちながら、より安全なアプリケーションの開発を目指すべきだ。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-6581, (参照 24-11-07).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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