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【CVE-2024-50526】Multi Purpose Mail Form 1.0.2に危険な脆弱性、Web Shellアップロードの可能性が発覚

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Multi Purpose Mail FormにWeb Shellアップロードの脆弱性
  • バージョン1.0.2以前のすべてのバージョンが影響を受ける
  • CVSSスコア10.0のCriticalレベルの深刻度

WordPressプラグインMulti Purpose Mail Form 1.0.2の脆弱性

Patchstack OÜは、WordPressプラグインMulti Purpose Mail Formにおいて任意のファイルをアップロード可能な脆弱性【CVE-2024-50526】を2024年11月4日に公開した。この脆弱性により攻撃者はWeb Shellをサーバーにアップロードすることが可能となり、バージョン1.0.2以前のすべてのバージョンが影響を受けることが判明している。[1]

本脆弱性はCVE-434として分類され、危険なタイプのファイルの無制限アップロードを許可する脆弱性として特定された。CVSSv3.1のスコアは10.0と最高レベルの深刻度であり、攻撃の実行に特別な権限や条件を必要としないことから、早急な対応が求められる状況だ。

発見者はPatchstack Allianceのstealthcopter氏で、脆弱性の詳細はPatchstackのデータベースで公開されている。本脆弱性は認証不要でネットワーク経由での攻撃が可能であり、機密性・完全性・可用性のすべてに高い影響を及ぼす可能性が指摘されている。

Multi Purpose Mail Form 1.0.2の脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-50526
脆弱性タイプ CWE-434 危険なファイルタイプの無制限アップロード
影響を受けるバージョン 1.0.2以前のすべてのバージョン
CVSSスコア 10.0(Critical)
攻撃条件 認証不要、ネットワーク経由で攻撃可能
影響範囲 機密性・完全性・可用性すべてに高い影響

任意のファイルアップロードの脆弱性について

任意のファイルアップロードの脆弱性とは、Webアプリケーションにおいて適切な検証や制限なしにファイルのアップロードを許可してしまう脆弱性のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 攻撃者が悪意のあるコードを含むファイルをサーバーにアップロード可能
  • Web Shellを通じてサーバーの遠隔操作が可能になる
  • ファイルタイプの制限や検証が不十分な場合に発生

この種の脆弱性は特にWordPressプラグインで頻繁に発見されており、Multi Purpose Mail Formの事例もその一つである。CVSSスコアが10.0と最高レベルの深刻度を示していることから、攻撃者による容易な攻撃実行が可能であり、サーバー全体のセキュリティを脅かす重大な脅威となっている。

Multi Purpose Mail Form 1.0.2の脆弱性に関する考察

Multi Purpose Mail Formの脆弱性が特に深刻なのは、認証を必要としないネットワーク経由での攻撃が可能な点である。WordPressの広い普及率を考慮すると、多くのWebサイトが潜在的な攻撃対象となる可能性が高く、早急なアップデートやセキュリティ対策の実施が不可欠だ。

今後の対策として、ファイルアップロード機能を持つプラグインに対する厳格なセキュリティレビューの実施が重要となるだろう。プラグイン開発者はファイルタイプの厳密な検証やアップロードサイズの制限、適切なパーミッション設定など、多層的な防御策を実装する必要がある。

WordPressエコシステムの健全な発展のためには、セキュリティ研究者とプラグイン開発者の協力が不可欠となる。Patchstack Allianceのような組織による脆弱性の早期発見と報告の仕組みを強化し、プラグインのセキュリティ品質を向上させることが望まれる。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-50526, (参照 24-11-08).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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