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【CVE-2024-38409】QualcommのWLANドライバにバッファオーバーフローの脆弱性、FastConnectなど25製品に影響

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Qualcommが【CVE-2024-38409】を公開
  • WLANドライバのバッファオーバーフローの脆弱性
  • 複数のSnapdragonプラットフォームに影響

QualcommのWLANドライバの脆弱性【CVE-2024-38409】

Qualcommは2024年11月4日、WLANドライバにおけるバッファコピーに関する脆弱性【CVE-2024-38409】を公開した。FastConnect、Snapdragon、WCDシリーズなど多数の製品に影響を与える深刻な脆弱性であり、CWE-120(Classic Buffer Overflow)に分類される問題が確認されている。[1]

この脆弱性は、ステーションLLの統計処理においてメモリ破損を引き起こす可能性がある問題として報告されている。CVSSスコアは7.8と高く評価されており、攻撃に特権は必要だが、ユーザーの操作なしで悪用が可能な状態だ。

影響を受ける製品には、FastConnect 6700/6900/7800、QCC2073/2076、QCM5430/6490、QCS5430/6490、SC8380XP、SDM429W、Snapdragon 429など25製品が含まれている。各製品のステータスは「affected」となっており、早急なアップデートが必要とされるだろう。

【CVE-2024-38409】の影響を受ける製品まとめ

製品シリーズ 該当製品
FastConnect 6700、6900、7800
QCシリーズ QCC2073、QCC2076、QCM5430、QCM6490、QCS5430、QCS6490
Snapdragon 429 Mobile Platform、8cx Gen 3 Compute Platform
WCDシリーズ WCD9370、WCD9375、WCD9380、WCD9385
WSAシリーズ WSA8830、WSA8835、WSA8840、WSA8845、WSA8845H

バッファオーバーフローについて

バッファオーバーフローとは、プログラムが確保したメモリ領域を超えてデータを書き込んでしまう脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • メモリ領域の境界チェックが不適切
  • システムの制御権限が奪取される可能性
  • 任意のコード実行につながる危険性

この種の脆弱性は、WLANドライバのような低レベルのシステムコンポーネントで特に深刻な影響をもたらす可能性がある。CVSSスコア7.8の評価からも、ローカル権限での攻撃が可能であり、機密性・整合性・可用性のすべてに高い影響を及ぼすことが懸念されている。

QualcommのWLANドライバ脆弱性に関する考察

今回の脆弱性は、Qualcommの広範な製品ラインナップに影響を与える深刻な問題として認識する必要がある。FastConnect、Snapdragon、WCDシリーズなど多岐にわたる製品への影響は、モバイルデバイスからIoT機器まで幅広い影響範囲を示唆している。

今後の課題として、各デバイスメーカーによるパッチ適用のタイミングと展開方法の検討が必要となるだろう。特にIoT機器など、アップデートが困難な機器における対策が重要な課題となる可能性が高い。セキュリティパッチの迅速な展開と、影響を受ける機器の特定が急務だ。

長期的には、WLANドライバの開発プロセスにおけるセキュリティ検証の強化が求められる。バッファオーバーフロー対策の実装や、コードレビューの徹底など、開発段階からのセキュリティ対策の強化が不可欠だろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-38409, (参照 24-11-09).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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