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【CVE-2024-9988】WordPress用プラグインCrypto 2.15に認証バイパスの脆弱性が発見、管理者権限の不正取得が可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Cryptoプラグインに認証バイパスの脆弱性が発見
  • バージョン2.15までの全てのバージョンが影響を受ける
  • CVSSスコア9.8の重大な脆弱性と評価

WordPressプラグインCrypto 2.15の認証バイパス脆弱性

WordPressプラグインCryptoにおいて、バージョン2.15以前の全てのバージョンに認証バイパスの脆弱性が存在することが2024年10月29日に公開された。この脆弱性は'crypto_connect_ajax_process::register'関数におけるユーザー検証の欠如に起因しており、ユーザー名さえ知っていれば管理者アカウントを含む任意のユーザーとしてログインできる深刻な問題となっている。[1]

この脆弱性はCVE-2024-9988として識別されており、CVSSスコアは9.8と非常に高い危険性を示している。攻撃に必要な特権レベルは不要であり、ユーザーの操作も必要としないため、攻撃の実行が容易である点が特に懸念されるだろう。

Wordfenceのセキュリティチームによって発見されたこの脆弱性は、サイトの完全な乗っ取りにつながる可能性がある重大な問題として警告されている。脆弱性の深刻度とその影響範囲から、影響を受けるバージョンを使用しているサイト管理者は直ちにアップデートを行う必要がある。

Crypto 2.15脆弱性の詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-9988
影響を受けるバージョン 2.15以前の全バージョン
脆弱性の種類 認証バイパス(CWE-288)
CVSSスコア 9.8(Critical)
攻撃の前提条件 ユーザー名の把握のみ
発見者 István Márton

認証バイパスについて

認証バイパスとは、本来必要な認証プロセスを迂回して不正にシステムにアクセスする手法のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 正規の認証フローを回避して不正アクセスを実現
  • 実装の不備や設計上の欠陥を悪用
  • 特権昇格や情報漏洩のリスクが高い

Cryptoプラグインの脆弱性では、ユーザー検証機能の実装不備により認証バイパスが可能となっている。この種の脆弱性は'crypto_connect_ajax_process::register'関数内でユーザーの入力値が適切に検証されていないことに起因しており、攻撃者はこの欠陥を利用して管理者権限を含む任意のユーザーアカウントに不正アクセスすることが可能となっている。

WordPressプラグインCrypto脆弱性に関する考察

Cryptoプラグインの認証バイパス脆弱性は、ユーザー入力の検証という基本的なセキュリティ対策が不十分であった点が最も大きな問題として挙げられる。WordPressの広範な利用実態を考慮すると、この脆弱性は多くのウェブサイトに深刻な影響を及ぼす可能性があり、早急な対策が必要となるだろう。

今後の課題として、プラグイン開発時のセキュリティレビューの強化が重要となってくる。特に認証機能に関わるコードについては、第三者による厳密なコードレビューやペネトレーションテストを実施することで、同様の脆弱性の発生を未然に防ぐことができるだろう。

プラグインのセキュリティ強化に向けて、開発者コミュニティとの連携やセキュリティベストプラクティスの共有が重要となる。特にWordPressエコシステムにおいては、プラグインの品質管理やセキュリティ審査のプロセスをより厳格化することで、ユーザーの安全性を確保することが期待される。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-9988, (参照 24-11-09).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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