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【CVE-2024-49702】WordPress用プラグインmyCred Elementor 1.2.6にXSS脆弱性が発見、アップデートによる対応が必要に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • myCred Elementorに1.2.6以前のXSS脆弱性が発見
  • CVSSスコア6.5のミディアムレベルの深刻度
  • 1.2.7へのアップデートで脆弱性が修正

WordPress用プラグインmyCred Elementor 1.2.6のXSS脆弱性

Patchstack OÜは2024年10月24日、WordPress用プラグインmyCred Elementorのバージョン1.2.6以前に存在するクロスサイトスクリプティング(XSS)の脆弱性を公開した。myCred ElementorはWordPressのページビルダープラグインElementorと連携して動作するプラグインで、不適切な入力の無害化処理によりストアド型XSSの脆弱性が存在することが判明している。[1]

この脆弱性はCVE-2024-49702として識別されており、CVSSv3.1のベーススコアは6.5(ミディアム)と評価された。脆弱性の影響を受けるバージョンは1.2.6以前のすべてのバージョンであり、攻撃者は特権ユーザーとしてログインした状態で悪意のあるスクリプトを実行できる可能性が存在するだろう。

myCred Elementorの開発チームはすでにバージョン1.2.7でこの脆弱性に対する修正を実施している。SSVCの評価によると、この脆弱性の自動的な攻撃の可能性はなく、技術的な影響は部分的であるとされており、影響を受けるユーザーは早急に最新バージョンへのアップデートを実施することが推奨される。

myCred Elementor 1.2.6の脆弱性詳細

項目 詳細
脆弱性ID CVE-2024-49702
影響を受けるバージョン 1.2.6以前
CVSSスコア 6.5(ミディアム)
攻撃条件 特権ユーザーとしてログインが必要
技術的影響 部分的
修正バージョン 1.2.7

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性を悪用して、サイト閲覧者のブラウザ上で悪意のあるスクリプトを実行する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • ユーザーの入力値が適切にサニタイズされずにWebページに出力される
  • 永続型と非永続型の2種類の攻撃手法が存在する
  • セッション情報の窃取やフィッシング詐欺などに悪用される可能性がある

myCred Elementorの脆弱性は、入力値の適切な無害化処理が行われていないことに起因している。WordPressの管理者権限を持つユーザーが悪意のあるスクリプトを含むコンテンツを投稿することで、サイト訪問者のブラウザ上でスクリプトが実行される可能性が存在するのだ。

myCred Elementorの脆弱性に関する考察

myCred ElementorのXSS脆弱性は、入力値の適切な検証と無害化処理の重要性を再認識させる事例となった。WordPressプラグインのセキュリティ対策においては、特権ユーザーによる攻撃も考慮に入れた多層的な防御が必要不可欠だ。今後は入力値の検証処理をより厳密に行い、特権ユーザーの操作に対してもセキュリティチェックを強化する必要があるだろう。

プラグイン開発者にとって、セキュリティバグの早期発見と迅速な対応は重要な課題となっている。特にWordPressエコシステムでは、多くのプラグインが相互に連携して動作するため、一つの脆弱性が連鎖的な影響を及ぼす可能性が高いのだ。今後はセキュリティ研究者との協力体制を強化し、脆弱性の発見から修正までのプロセスを効率化することが求められる。

また、WordPressサイト管理者は定期的なセキュリティアップデートの重要性を再認識する必要がある。プラグインの更新確認を自動化し、セキュリティパッチが公開された際には速やかに適用できる体制を整えることが望ましい。今後はより多くのプラグイン開発者がセキュリティを重視した開発プラクティスを採用することを期待したい。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-49702, (参照 24-11-12).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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