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【CVE-2024-33699】LevelOne WBR-6012 R0.40e6に重大な脆弱性、パスワード検証なしで管理者権限の昇格が可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • LevelOne WBR-6012 R0.40e6に管理者パスワード変更の脆弱性
  • パスワード検証なしで管理者権限の昇格が可能
  • 深刻度9.9のクリティカルな脆弱性として評価

LevelOne WBR-6012 R0.40e6の脆弱性

Cisco Talosは2024年10月30日、LevelOne WBR-6012ルーターのファームウェアバージョンR0.40e6において重大な脆弱性【CVE-2024-33699】を発見したことを公開した。この脆弱性により、現在のパスワードを知らなくても管理者パスワードの変更が可能になり、権限昇格の危険性が指摘されている。[1]

この脆弱性はCVSS v3.1で深刻度9.9のクリティカルと評価されており、攻撃の複雑さは低く特権レベルも低いとされている。ユーザーインターフェースなしでネットワーク経由の攻撃が可能であり、機密性と整合性、可用性のすべてに高い影響があると判断された。

Cisco TalosのPatrick DeSantisとFrancesco Benvenutoによって発見されたこの脆弱性は、CWE-620のパスワード変更の未検証に分類されている。SSVCの評価によると、この脆弱性は自動化された攻撃が可能であり、技術的な影響が深刻であることが指摘されている。

LevelOne WBR-6012 R0.40e6の脆弱性概要

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-33699
影響を受ける製品 LevelOne WBR-6012 R0.40e6
脆弱性の種類 パスワード変更の未検証(CWE-620)
CVSS深刻度 9.9(クリティカル)
発見者 Patrick DeSantis、Francesco Benvenuto(Cisco Talos)
公開日 2024年10月30日

パスワード変更の未検証について

パスワード変更の未検証とは、システムがユーザーのパスワード変更時に適切な認証を行わない脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 現在のパスワードの確認が不十分または欠如
  • 認証なしでの管理者権限の昇格が可能
  • システムのセキュリティポリシーの迂回が容易

LevelOne WBR-6012ルーターの脆弱性では、Webアプリケーション上で管理者パスワードの変更が可能になっている。攻撃者は現在のパスワードを知らなくても新しいパスワードを設定できるため、管理者権限を不正に取得し重要な設定を変更される危険性がある。

LevelOne WBR-6012 R0.40e6の脆弱性に関する考察

この脆弱性の最も深刻な点は、現在のパスワードを知らなくても管理者権限を奪取できることにある。ネットワーク機器の管理者権限は企業や組織のネットワークセキュリティにとって極めて重要であり、この脆弱性を放置することで組織全体のセキュリティが著しく低下する可能性がある。

今後の課題として、パスワード変更機能の実装時における適切な認証プロセスの確立が挙げられる。開発者はパスワード変更の際に現在のパスワードを必ず確認する仕組みを実装し、定期的なセキュリティ監査を通じて同様の脆弱性を早期に発見することが重要である。

将来的には、多要素認証やセキュリティトークンなどの追加的な認証手段の導入が望まれる。特にIoT機器やネットワーク機器においては、単一の認証手段に依存せず、複数の認証層を組み合わせたセキュリティ対策の実装が必要になるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-33699, (参照 24-11-12).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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