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【CVE-2024-9878】Photo Gallery by 10Web 1.8.30にXSS脆弱性、管理者権限での任意スクリプト実行が可能に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Photo Gallery by 10Webに深刻なXSS脆弱性が発見
  • 管理者権限での設定ページでの任意スクリプト実行が可能
  • バージョン1.8.30以前の全バージョンが影響を受ける

Photo Gallery by 10Web 1.8.30のXSS脆弱性

WordfenceはWordPress用プラグインPhoto Gallery by 10Webにおいて、バージョン1.8.30以前の全バージョンでXSS脆弱性が発見されたことを2024年11月5日に公開した。この脆弱性は【CVE-2024-9878】として識別されており、管理者権限を持つユーザーが設定ページを通じて任意のスクリプトを注入できる問題が確認されている。[1]

脆弱性の深刻度はCVSS 3.1で4.4(MEDIUM)と評価されており、攻撃には高い特権レベルが必要とされている。この問題はマルチサイトインストールや、unfiltered_htmlが無効化された環境に影響を与える可能性があり、攻撃者が任意のWebスクリプトを実行できる状態にある。

WordfenceによるとこのXSS脆弱性は入力の無害化処理と出力のエスケープ処理が不十分であることに起因している。ユーザーがインジェクトしたスクリプトは影響を受けるページにアクセスした際に実行され、攻撃者は被害者のブラウザ上でJavaScriptコードを実行することが可能だ。

Photo Gallery by 10Webの脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-9878
影響を受けるバージョン 1.8.30以前の全バージョン
脆弱性の種類 Stored Cross-Site Scripting
CVSS評価 4.4 (MEDIUM)
必要な権限 管理者以上
影響範囲 マルチサイトインストール、unfiltered_html無効環境

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性の一種であり、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに挿入できる問題のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 入力値の無害化やエスケープ処理が不十分な場合に発生
  • 攻撃者は被害者のブラウザ上で任意のJavaScriptを実行可能
  • セッション情報の窃取やフィッシング詐欺などに悪用される

Photo Gallery by 10Webで発見された脆弱性は、管理者権限を持つユーザーが設定画面を通じて悪意のあるスクリプトを注入できる状態にある。この種の攻撃は、マルチサイトインストールやunfiltered_htmlが無効化された環境で特に深刻な影響をもたらす可能性が高い。

Photo Gallery by 10Webの脆弱性に関する考察

管理者権限が必要という制限があるものの、WordPressの普及率を考えると潜在的な影響範囲は広大だと言えるだろう。特にマルチサイトインストール環境では、複数のサイトが同時に影響を受ける可能性があり、被害の拡大が懸念される。対策として入力値の厳格な検証とエスケープ処理の実装が不可欠である。

セキュリティパッチの適用は重要だが、それと同時にWordPressプラグインの開発者向けのセキュリティガイドラインの整備も必要不可欠だ。特にXSS対策については、開発初期段階からセキュリティを考慮したコーディング規約の導入が望まれる。今後はAIを活用した脆弱性検出ツールの導入も検討に値するだろう。

オープンソースコミュニティの協力により、このような脆弱性の早期発見と修正が可能になっている点は評価に値する。一方で、プラグインのメンテナンス体制の強化や、定期的なセキュリティ監査の実施など、より体系的な対策の確立が求められる。今後はWordPressエコシステム全体でのセキュリティ強化が期待される。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-9878, (参照 24-11-12).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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