NTTデータ先端技術がAIドリブン運用ソリューションを提供開始、ITシステム運用の効率化と高度化を実現

text: XEXEQ編集部

PR TIMES より

記事の要約

NTTデータ先端技術がAIドリブン運用ソリューション提供開始
INTELLILINK統合運用ソリューションを生成AI活用で刷新
運用担当者の負担軽減と属人化排除を実現

NTTデータ先端技術によるAIドリブン運用ソリューションの提供開始

NTTデータ先端技術は2024年8月1日より、生成AIを活用した「INTELLILINK 統合運用ソリューション」の提供を開始した。このソリューションはITシステムのライフサイクル全体を網羅し、運用コアツールの提供や運用ノウハウ、ITILなどの運用メソドロジをベースとしている。AIドリブン運用により、運用の標準化や自動化に加え、運用の高度化まで実現することが可能となった。^[1]

新たなソリューションでは、「ITSM/AIOpsアセスメントサービス」「イベント管理省力化サービス」「インシデント対応迅速化サービス」などが第1弾として提供される。これらのサービスは生成AIを活用し、運用担当者の作業負荷軽減や属人化の排除を目的としている。今後も順次サービスの拡充が予定されており、システム運用の自動化・効率化を目指すユーザー企業とのトライアルにも取り組む方針だ。

AIドリブン運用の導入により、ITシステム運用の「品質向上」「アジリティ向上」「コスト低減」が期待される。過去の設計ナレッジやインシデント情報、ITシステムの稼働情報といった蓄積データを生成AIによって最大限に活用することで、ビジネスの進化に迅速かつ柔軟に対応できる基盤を提供する。NTTデータ先端技術は、このソリューションのさらなる成熟を図るとともに、ITシステム運用の課題解決に貢献していく。

AIドリブン運用ソリューションの主要サービスまとめ

	ITSM/AIOpsアセスメントサービス	イベント管理省力化サービス	インシデント対応迅速化サービス
主な特徴	運用の標準化と自動化の課題抽出	イベント情報に基づく高度な運用実現	インシデント情報の有効活用
対象フェーズ	提案、コンサル	設計、構築・試験、運用	運用
主な機能	改善案の提示	自動起票、要約、自動修復タスク実行	対応策の提案、ドキュメント作成
ユースケース	ServiceNow ITSM for Now Assistの活用	監視データやログデータの分析	過去の類似事例の検索

AIドリブン運用ソリューションに関する考察

AIドリブン運用ソリューションの導入により、運用の効率化と品質向上が期待される一方で、AIの判断に過度に依存することによる新たなリスクも懸念される。例えば、AIが誤った判断をした場合の責任の所在や、AIの判断プロセスの透明性確保など、運用における倫理的な問題が今後顕在化する可能性がある。これらの課題に対しては、人間による監視体制の構築やAIの判断基準の定期的な見直しなどが必要となるだろう。

今後、AIドリブン運用ソリューションにはより高度な予測分析機能の追加が期待される。例えば、システム障害の予兆を事前に検知し、未然に防ぐ機能や、ユーザーの行動パターンを分析してリソースの最適配分を自動で行う機能などが考えられる。これらの機能により、ITシステムの安定性向上とコスト最適化が同時に実現できる可能性がある。

AIドリブン運用の普及に伴い、IT運用担当者のスキルセットにも変化が求められるだろう。従来の技術的なスキルに加え、AIの特性を理解し適切に活用する能力や、AIと人間の協調を促進するマネジメント能力が重要になると予想される。NTTデータ先端技術には、こうした新しい時代のIT運用に対応できる人材育成プログラムの提供や、ユーザー企業の組織変革支援なども期待したい。

参考サイト

^ PR TIMES. 「「INTELLILINK 統合運用ソリューション」を刷新し、生成AIを活用した運用高度化を実現 | NTTデータ先端技術株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000042493.html, (参照 24-08-04).

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