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【CVE-2024-11047】D-Link DI-8003に重大な脆弱性、スタックベースバッファオーバーフローの危険性が浮上

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • D-Link DI-8003の重大な脆弱性が発見
  • upgrade_filter.aspにスタックベースのバッファオーバーフロー
  • リモートから攻撃可能な深刻な脆弱性

D-Link DI-8003のスタックベースバッファオーバーフロー脆弱性

D-Link DI-8003のバージョン16.07.16A1において、/upgrade_filter.aspファイル内のupgrade_filter_asp機能に重大な脆弱性が2024年11月10日に発見された。この脆弱性は【CVE-2024-11047】として識別されており、path引数の操作によってスタックベースのバッファオーバーフローを引き起こすことが可能になっている。[1]

この脆弱性はリモートから攻撃を実行することが可能であり、CVSSスコアは4.0バージョンで8.7、3.1バージョンで8.8と高い深刻度を示している。攻撃者は低い権限レベルでユーザーインターフェースを必要とせずに攻撃を実行でき、機密性と整合性、可用性に重大な影響を及ぼす可能性がある。

この脆弱性に関する技術的な詳細は既に公開されており、攻撃に利用される可能性が高い状態となっている。D-Link DI-8003の16.07.16A1バージョンを使用しているユーザーは、早急なセキュリティ対策の実施が必要となっている。

D-Link DI-8003の脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-11047
影響を受けるバージョン 16.07.16A1
CVSSスコア(v4.0) 8.7(HIGH)
脆弱性の種類 スタックベースバッファオーバーフロー
攻撃の特徴 リモートからの実行が可能
D-Link公式サイトはこちら

スタックベースバッファオーバーフローについて

スタックベースバッファオーバーフローとは、プログラムのスタックメモリ領域に割り当てられたバッファの境界を超えてデータを書き込むことで発生する脆弱性のことを指す。以下のような特徴がある。

  • メモリ破壊による任意のコード実行が可能
  • システムクラッシュやサービス停止の原因となる
  • 権限昇格やデータ改ざんのリスクがある

D-Link DI-8003の場合、upgrade_filter.aspファイル内のpath引数の不適切な処理によってスタックベースバッファオーバーフローが発生する可能性がある。この脆弱性は既に公開されており、攻撃コードも利用可能な状態であることから、早急な対策が求められている。

D-Link DI-8003の脆弱性に関する考察

D-Link DI-8003の脆弱性は、リモートから攻撃可能でありながら攻撃難易度が低く、深刻な影響を及ぼす可能性がある点が特に懸念される。機密性や整合性、可用性のすべてに高い影響を与える可能性があることから、組織のネットワークインフラに重大な被害をもたらす恐れがある。

今後、同様の脆弱性を防ぐためには、入力値の厳密なバリデーションやメモリ管理の強化が不可欠となるだろう。特にファームウェアアップデート機能は攻撃者の標的となりやすい部分であり、セキュアコーディングガイドラインの徹底的な適用が求められる。

ネットワーク機器のセキュリティ強化には、定期的な脆弱性診断や早期パッチ適用の体制整備が重要となる。D-Linkには迅速なセキュリティアップデートの提供と、より堅牢なセキュリティ設計の実装が期待される。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-11047, (参照 24-11-15).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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