MicrosoftがGraph callRecords APIの新機能を発表、GCCHとDoDで通話記録管理が大幅に向上
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記事の要約
- Microsoft Graph callRecords APIが新機能を追加
- 通話記録のリスト化とフィルタリングが可能に
- 参加者と主催者の情報が拡張され詳細な管理が実現
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Microsoft Graph callRecords APIの新機能拡張がGCCHとDoDに導入
MicrosoftはGCCHとDoD環境向けにMicrosoft Graph callRecords APIの新機能を2024年12月にリリースすることを発表した。TeamsやSkype for Businessでの通話やオンライン会議に関する使用状況や診断情報を提供するAPIに、通話記録のリスト化とフィルタリング機能が追加されることになった。[1]
新しいList機能により組織の全ての通話記録を一覧表示することが可能になり、Entraオブジェクトidや通話開始時刻などの特定の検索条件に基づいてフィルタリングを行うことができるようになった。この機能により開発者は必要な通話記録を効率的に取得することが可能になるだろう。
また参加者と主催者の情報を拡張する新しいオブジェクトparticipants_v2とorganizer_v2が導入された。User Principal Nameによるユーザー識別が可能になり、大規模な会議での参加者管理が容易になっている。既存の属性は36か月間の移行期間中はサポートされる予定だ。
Microsoft Graph callRecords APIの新機能まとめ
機能 | 詳細 |
---|---|
List機能 | 組織の全通話記録の一覧表示と条件によるフィルタリングが可能 |
participants_v2 | User Principal Nameによる参加者の識別と大規模会議での管理機能 |
organizer_v2 | 主催者情報の拡張とUser Principal Nameによる識別 |
移行期間 | 既存の属性は36か月間サポート継続 |
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User Principal Nameについて
User Principal Nameとは、ユーザーを一意に識別するための標準的な形式の識別子のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- メールアドレス形式でユーザーを一意に識別
- ドメイン名とユーザー名の組み合わせで構成
- Active DirectoryやEntraなどの認証システムで使用
Microsoft Graph callRecords APIの新機能では、User Principal Nameを活用することで参加者と主催者の正確な識別が可能になった。これにより大規模な会議でも個々のユーザーを確実に識別し、より詳細な通話記録の管理と分析が実現できるようになっている。
Microsoft Graph callRecords APIの機能拡張に関する考察
Microsoft Graph callRecords APIの新機能は組織のコミュニケーション管理において大きな進展をもたらすものである。特に通話記録のリスト化とフィルタリング機能の追加により、管理者は必要な情報に素早くアクセスできるようになり、組織全体のコミュニケーション状況の把握が容易になるだろう。
しかし大規模な組織では通話記録のデータ量が膨大になる可能性があり、APIのパフォーマンスやスケーラビリティの課題が発生する可能性がある。この課題に対しては、データのキャッシュ機能や段階的なデータ取得機能の追加が有効な解決策となるかもしれない。
今後はAIを活用した通話分析機能やリアルタイムのインサイト提供機能など、より高度な分析機能の追加が期待される。さらにセキュリティとプライバシーを考慮した詳細な権限管理機能の実装も重要になってくるだろう。
参考サイト
- ^ Microsoft Visual Studio. 「New Microsoft Graph callRecords API capabilities in GCCH and DoD」. https://devblogs.microsoft.com/microsoft365dev/new-microsoft-graph-callrecords-api-capabilities-in-gcch-and-dod/, (参照 24-11-15).
- Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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