KlimaDAO JAPANがブロックチェーン基盤のカーボンクレジットマーケット実証実験を開始、JクレジットのPolygonブロックチェーンでのトークン化を実現へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

KlimaDAO JAPANがカーボンクレジットマーケットの実証実験を開始
Jクレジットをブロックチェーンでトークン化し取引を実現
企業11社と長崎県西海市が参加し2025年春の一般公開を目指す

ブロックチェーン基盤のカーボンクレジットマーケットプレイスが始動

KlimaDAO JAPAN株式会社は、カーボンクレジットマーケットプレイス「KlimaDAO JAPAN MARKET」の実証実験を2024年11月18日より開始すると発表した。株式会社オプテージが企業向けウォレットを提供し、株式会社みずほフィナンシャルグループが実務サポートを行うことで、ブロックチェーン技術を活用した革新的な取引基盤の構築を目指している。^[1]

このプラットフォームでは、世界初の試みとしてJクレジットをPolygonブロックチェーン上でERC-20規格のトークンとして発行することが可能となり、1トークンが1t-CO2に対応する仕組みを採用している。ブロックチェーン技術の導入により、カーボンクレジット市場における流動性の低さや取引の不透明性といった従来の課題を解決することが期待されている。

将来的には個人も取引可能なプラットフォームを目指しており、カーボンクレジットの民主化を促進する方針だ。また、KlimaDAOのグローバルマーケットプレイス「Carbonmark」との統合も視野に入れており、EcoRegistryやInternational Carbon Registry等で認証された国際的なカーボンクレジットの取り扱いも計画している。

KlimaDAO JAPAN MARKETの実証実験概要

項目	詳細
実証期間	2024年11月18日～2025年2月末
主要機能	Jクレジットのトークン化、取引、無効化処理
参加企業	Blue Lab、電源開発、エナリス他11社と西海市
提供技術	Carbonmark API、Polygonブロックチェーン
トークン規格	ERC-20（1トークン = 1t-CO2）

カーボンクレジットについて

カーボンクレジットとは、企業や団体が実施した温室効果ガス排出削減・吸収量を認証制度に基づいて国が認証した取引可能な単位のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

排出削減・吸収量が数値化され取引可能
第三者機関による厳格な認証プロセス
企業の脱炭素化目標達成に活用可能

従来のカーボンクレジット市場では、取引の不透明性や複雑な手続きが課題となっていたが、ブロックチェーン技術の活用により、取引の透明性向上と手続きの効率化が期待される。特にJクレジットのトークン化により、分割取引や自動取引など、革新的なサービスの創出も可能となるだろう。

参考サイト

^ PR TIMES. 「KlimaDAO JAPAN、ブロックチェーン基盤のカーボンクレジットマーケット「KlimaDAO JAPAN MARKET」の実証実験開始、オプテージがウォレット提供、みずほFGが実務サポート | 株式会社PBADAOのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000107877.html, (参照 24-11-19).

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