セキュリティ

SECURITY

公開：2024-11-19

日立ソリューションズ・テクノロジーが英Trustonicと提携し組み込み型セキュリティプラットフォームKinibiの販売を開始、IoTセキュリティの強化へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 日立ソリューションズ・テクノロジーがセキュリティプラットフォームKinibiを販売開始
• 英Trustonicと国内初の販売代理店契約を締結
• コネクテッドデバイス向け組み込み型セキュリティソリューションを提供

日立ソリューションズ・テクノロジーがTrustonicと提携しKinibiの販売を開始

株式会社日立ソリューションズ・テクノロジーは、英Trustonicと国内初となる販売代理店契約を締結し、2024年11月18日よりセキュリティプラットフォーム「Kinibi」の販売を開始した。Trustonicは自動車やモバイル、IoTなどのコネクテッドデバイス向け組み込み型セキュリティソリューションのグローバルリーダーとして知られており、今回の提携により日本市場での展開を本格化させる。^[1]

Kinibiは、GlobalPlatformにより標準化されたTEE（Trusted Execution Environment）に準拠したセキュリティプラットフォームであり、通常のリッチOSが動作するノーマルワールドから分離したセキュアワールドでセキュリティ機能を実行する。デバイス全体のセキュリティを強化することで、IoT製品の安全性向上に大きく貢献するだろう。

日立ソリューションズ・テクノロジーは、組み込みシステム開発の豊富な経験を活かし、企画から開発、運用までの製品ライフサイクル全体でセキュリティ対策を支援する体制を整えている。セキュリティ開発が初めての顧客に対しては、要件定義コンサルティングやトレーニング、アプリケーション開発、保守サポートなど、包括的なサービスを提供することが可能だ。

Kinibiのサービス内容まとめ

製品の詳細についてはこちら

TEEについて

TEE（Trusted Execution Environment）とは、デバイス内で信頼されたソフトウェアを安全に実行するための環境のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 通常のOSから分離された安全な実行環境を提供
• セキュリティ機能の保護と信頼性の確保が可能
• GlobalPlatformによって標準化された技術仕様

TEEは組み込みシステムのセキュリティ強化において重要な役割を果たしており、Kinibiもこの技術を採用することでデバイス全体のセキュリティを向上させている。GlobalPlatformによって標準化されたTEEを採用することで、互換性と信頼性の高いセキュリティソリューションを実現することが可能になった。

Kinibiに関する考察

Kinibiの販売開始により、日本市場における組み込みシステムのセキュリティ対策が一層強化されることが期待できる。特に自動車やIoTデバイスなど、セキュリティリスクが高まっている分野において、GlobalPlatform準拠のTEEを採用したKinibiは有効な解決策となるだろう。

今後の課題として、セキュリティ開発の経験が少ない企業に対する支援体制の充実化が挙げられる。日立ソリューションズ・テクノロジーは、要件定義からトレーニング、開発支援まで包括的なサービスを提供しているが、より多くの企業がセキュリティ対策を導入できるよう、さらなる支援メニューの拡充が望まれるだろう。

将来的には、AIやブロックチェーンなど新しい技術との連携も視野に入れた機能拡張が期待される。セキュリティ脅威は日々進化しており、Kinibiにも継続的な機能強化とアップデートが求められる。日立ソリューションズ・テクノロジーには、グローバルレベルでの技術革新をリードする存在となることを期待したい。

参考サイト

1. ^ 株式会社日立ソリューションズ・テクノロジー. 「セキュリティプラットフォーム「Kinibi」によるセキュリティ開発支援を開始：日立ソリューションズ・テクノロジー」. https://www.hitachi-solutions-tech.co.jp/corporate/news/2024/nr241118.html, (参照 24-11-19).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

「セキュリティ」に関するコラム一覧「セキュリティ」に関するニュース一覧