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公開：2024-11-21

MicrosoftがWindows 365 Linkを発表、クラウドPCへの高速接続とセキュリティ強化を実現するシンクライアントデバイス

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• MicrosoftがクラウドPC専用デバイスWindows 365 Linkを発表
• セキュアな接続とデュアル4Kモニター対応を実現
• 2025年4月から349ドルで販売開始予定

MicrosoftがMicrosoft Ignite 2024でWindows 365 Link発表、クラウドPCへの高速接続を実現

Microsoftは米イリノイ州シカゴで開催中のイベント「Microsoft Ignite 2024」において、クラウドPC専用のシンクライアントデバイス「Windows 365 Link」を2024年11月19日に発表した。Windows 365 Linkはコンパクトかつ軽量な設計で、デュアル4Kモニターのサポートや4つのUSBポート、イーサネットポート、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.3などの接続性を備えている。^[1]

Windows 365 Linkはローカル処理能力を活用することで、高性能な動画再生やMicrosoft Teamsを使用したビデオ会議などが可能になっており、デスクワーカーの生産性を大幅に向上させることができる。また、ローカルデータやアプリケーションを持たないロックダウンされたオペレーティングシステムを採用し、セキュリティ面でも優れた特徴を持つ。

Microsoft EntraIDを使用したパスワードレス認証にも対応しており、Microsoft Authenticatorアプリによる多要素認証やQRコードを使用したクロスデバイスパスキー、FIDO USBセキュリティキーなどを利用することができる。エンドポイント管理はMicrosoft Intuneを使用して効率的に構成および管理が可能だ。

Windows 365 Linkの機能まとめ

Windows 365 Linkの詳細はこちら

パスワードレス認証について

パスワードレス認証とは、従来のパスワードを使用せずに本人確認を行う認証方式のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 生体認証や物理キーを使用した高セキュリティな認証
• パスワード漏洩やフィッシング攻撃のリスク低減
• ユーザーの利便性と安全性を両立

Windows 365 LinkではMicrosoft EntraIDと連携したパスワードレス認証を実装しており、Microsoft Authenticatorアプリによる多要素認証やQRコードを使用したクロスデバイスパスキー、FIDO USBセキュリティキーなど複数の認証方式に対応している。セキュアブートやTPM、BitLocker暗号化などのセキュリティ機能と組み合わせることで、高度なセキュリティを実現している。

Windows 365 Linkに関する考察

Windows 365 Linkの登場により、企業のエンドポイント戦略に大きな変革がもたらされる可能性が高い。特にセキュリティ面での懸念が強かったエンドポイントにおいて、ローカルデータやアプリケーションを持たない設計は画期的な解決策となるだろう。管理面でもMicrosoft Intuneによる一元管理が可能であり、IT部門の負担軽減にも貢献する。

一方で、ネットワーク環境やクラウドサービスへの依存度が高まることで、インターネット接続の品質や安定性がより重要になってくる。特にリモートワーク環境下では、インターネット回線の速度や安定性によってユーザー体験に大きな差が生じる可能性があるだろう。クラウドPCの性能最適化と通信品質の確保が今後の課題となる。

Windows 365 Linkの今後の展開としては、より多様なフォームファクターや用途に対応したモデルの登場が期待される。特にモバイルワーカー向けの軽量モデルや、クリエイター向けの高性能モデルなど、ユーザーのニーズに応じた製品ラインナップの拡充が望まれる。Microsoft Teams以外のビデオ会議ソフトウェアとの互換性向上も重要な課題だ。

参考サイト

1. ^ Microsoft Teams Blog. 「Windows 365 Link—the first Cloud PC device - Windows IT Pro Blog」. https://techcommunity.microsoft.com/blog/windows-itpro-blog/windows-365-link%E2%80%94the-first-cloud-pc-device-for-windows-365/4302687, (参照 24-11-21).
2. Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp

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