JTOWERがGREEN×EXPO 2027の通信環境整備を担当、インフラシェアリングで設備投資とコストを大幅削減へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

JTOWERがGREEN×EXPO 2027で通信環境整備を実施へ
屋外タワーシェアリングで設備投資とコストを削減
2027年3月から9月まで横浜市で開催予定

JTOWERの屋外タワーシェアリングによる通信環境整備

JTOWERは、2027年に横浜市で開催される国際園芸博覧会GREEN×EXPO 2027の通信環境整備をインフラシェアリング事業者として実施することを2024年11月21日に発表した。携帯キャリアと連携し基地局設置用の鉄塔やコンクリート柱などの通信設備を一括で保有・運用することで、設備投資や運用保守コストの削減を実現する取り組みを開始する。^[1]

屋外タワーシェアリングの活用によって、各携帯キャリアが個別に通信設備を設置する場合と比較して設備設置スペースが約4割削減されることが期待できる。さらに会場内での調和を考慮し、周辺の草木と馴染むよう独自のコンクリート柱を用意するほか、多機能ポールとしての活用も検討している。

JTOWERは2020年から屋外タワーシェアリング事業を本格展開しており、通信鉄塔の建設や買取を積極的に進めた結果、2024年9月末時点で約7,200本超の鉄塔を運用している。インフラシェアリングのパイオニアとして培った技術と知見を活かし、社会のデジタル化に貢献することを目指している。

GREEN×EXPO 2027の開催概要まとめ

項目	詳細
正式名称	２０２７年国際園芸博覧会（GREEN×EXPO 2027）
開催期間	2027年3月19日(金)～9月26日(日)
開催場所	神奈川県横浜市・旧上瀬谷通信施設
想定参加者数	1,500万人（有料来場者数1,000万人以上）
出展規模	70の国・国際機関が参加予定
経済効果	7,310億円（生産誘発効果）

GREEN×EXPO 2027の詳細はこちら

インフラシェアリングについて

インフラシェアリングとは、通信設備などのインフラを複数の事業者で共有・活用する仕組みのことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

設備投資や運用保守コストの削減が可能
工事回数の削減による環境負荷の低減
設備設置スペースの効率的な活用

JTOWERが手がける屋外タワーシェアリングでは、基地局設置用の鉄塔やコンクリート柱などの通信設備を一括で保有・運用することで、携帯キャリアの設備投資負担を軽減している。2024年9月末時点で約7,200本超の鉄塔を運用しており、社会のデジタル化に大きく貢献している。

GREEN×EXPO 2027の通信環境整備に関する考察

JTOWERによる通信環境整備は、大規模イベントにおける通信インフラの効率的な構築モデルとして注目に値する。特に設備設置スペースの4割削減や環境への配慮は、今後の大規模イベントにおけるインフラ整備のスタンダードとなる可能性が高いだろう。

一方で、1,500万人規模の来場者に対する安定した通信品質の確保が課題として挙げられる。各携帯キャリアとの綿密な連携や通信容量の適切な配分、緊急時のバックアップ体制の構築などが重要になってくるだろう。

将来的には5G・6Gへの対応や、IoTデバイスの増加に伴う通信需要の変化にも柔軟に対応できる設備設計が求められる。インフラシェアリングの先進事例として、他の大規模イベントへの展開も期待される取り組みだ。

参考サイト

^ PR TIMES. 「JTOWER、国際園芸博覧会「GREEN×EXPO 2027」にてインフラシェアリングによる通信環境整備を実施 | 株式会社JTOWERのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000134.000020999.html, (参照 24-11-22).

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