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【CVE-2024-9356】YotpoのWooCommerceプラグインに脆弱性、クロスサイトスクリプティング攻撃のリスクが浮上

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • Yotpoプラグインにクロスサイトスクリプティングの脆弱性
  • バージョン1.7.8以前のバージョンに影響
  • 認証不要でスクリプト実行が可能な状態

YotpoのWooCommerceプラグイン1.7.8の脆弱性

WordPressのWooCommerce向けプラグイン「Yotpo: Product & Photo Reviews for WooCommerce」において、バージョン1.7.8以前に深刻な脆弱性が発見され、2024年11月15日にWordFenceから報告された。入力値の検証と出力のエスケープ処理が不十分なことにより、認証不要でクロスサイトスクリプティング攻撃が可能な状態となっている。[1]

脆弱性は'yotpo_user_email'と'yotpo_user_name'パラメータに関連しており、CVSSスコアは6.1(MEDIUM)と評価されている。攻撃者は被害者をリンクのクリックなどの操作に誘導することで、任意のWebスクリプトを実行できる可能性があるため、早急な対応が必要となっている。

この脆弱性は【CVE-2024-9356】として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはCWE-79(クロスサイトスクリプティング)に分類されている。NVDの評価によると、攻撃元区分はネットワークであり、攻撃条件の複雑さは低いとされているが、攻撃に成功するには利用者の操作が必要となる。

YotpoプラグインのCVSS評価詳細

項目 詳細
脆弱性ID CVE-2024-9356
影響度 MEDIUM (CVSS: 6.1)
影響を受けるバージョン 1.7.8以前
脆弱性の種類 クロスサイトスクリプティング (CWE-79)
攻撃条件 認証不要、ユーザーの操作が必要

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティングとは、Webアプリケーションの脆弱性を利用して、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebページに埋め込む攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • ユーザーの入力値が適切にサニタイズされずに出力される
  • 被害者のブラウザで悪意のあるスクリプトが実行される
  • Cookieの窃取やセッションハイジャックが可能

WordPressプラグインにおけるクロスサイトスクリプティングの脆弱性は、特に深刻な問題となることが多い。Yotpoプラグインの場合、ユーザー名とメールアドレスのパラメータにおいて適切な入力値の検証と出力のエスケープ処理が行われていないため、攻撃者は被害者をだまして特別に細工されたURLをクリックさせることで、任意のJavaScriptコードを実行できる状態にある。

YotpoのWooCommerceプラグインの脆弱性に関する考察

WordPressプラグインの脆弱性対策において、入力値の検証と出力のエスケープ処理は基本的なセキュリティ対策であり、開発時点での十分なセキュリティレビューが必要不可欠である。特にECサイトで使用されるWooCommerceプラグインは、顧客の個人情報や決済情報を扱う可能性が高いため、セキュリティ上の問題は深刻な影響をもたらす可能性が高い。

今後は、プラグイン開発者によるセキュリティテストの強化と、定期的な脆弱性診断の実施が重要となってくるだろう。特にオープンソースプロジェクトにおいては、コミュニティによるコードレビューの仕組みを整備し、脆弱性の早期発見と修正が可能な体制を構築することが望ましい。

また、WordPressサイト運営者は、利用しているプラグインの更新状況を定期的に確認し、セキュリティアップデートが提供された場合は速やかに適用することが重要である。プラグインの選定時には、開発元のセキュリティへの取り組み姿勢や、過去の脆弱性対応の実績なども考慮に入れる必要があるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-9356, (参照 24-11-22).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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