【CVE-2024-49764】LibreNMS 24.10.0未満にStoredXSS脆弱性、認証済みユーザーによる任意コード実行が可能に
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記事の要約
- LibreNMSのStoredXSS脆弱性が公開
- 24.10.0で修正されたセキュリティ更新
- 認証済みユーザーによる任意コード実行が可能
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LibreNMS 24.10.0のStoredXSS脆弱性
GitHubは2024年11月15日、オープンソースのネットワーク監視システムLibreNMSにおけるStoredXSS脆弱性【CVE-2024-49764】を公開した。LibreNMSの「Capture Debug Information」ページにおいて新規デバイス作成時の「hostname」パラメータを介して任意のJavaScriptを注入できる脆弱性が発見されている。認証済みユーザーが悪意のあるコードを実行し非HTTPonlyクッキーを攻撃者が制御するドメインに送信可能だ。[1]
この脆弱性はCVSS v3.1で基本値4.8(Medium)と評価されており、攻撃元区分はネットワーク経由であることが判明している。攻撃の条件としては複雑さが低く高い権限が必要とされ、ユーザーの関与を必要とする影響範囲の変更を伴う脆弱性である。
脆弱性の影響を受けるバージョンは24.10.0未満のすべてのバージョンとなっており、LibreNMSチームは対策としてバージョン24.10.0へのアップデートを推奨している。「Capture Debug Information」ページの「hostname」パラメータに対する入力検証が追加され、クロスサイトスクリプティング攻撃を防止する対策が実装された。
LibreNMS 24.10.0の脆弱性情報まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-49764 |
脆弱性タイプ | Stored XSS (CWE-79) |
影響を受けるバージョン | 24.10.0未満 |
CVSS基本値 | 4.8 (Medium) |
対策方法 | バージョン24.10.0へのアップデート |
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クロスサイトスクリプティングについて
クロスサイトスクリプティング(XSS)とは、Webアプリケーションに悪意のあるスクリプトを注入する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ユーザーの入力値を適切にサニタイズせずに出力する脆弱性
- 攻撃者が任意のJavaScriptコードを実行可能
- セッショントークンやクッキーの窃取が可能
LibreNMSで発見された脆弱性はStored XSSに分類され、入力された悪意のあるスクリプトがサーバーに保存される特徴を持っている。「Capture Debug Information」ページにアクセスした他のユーザーの環境でスクリプトが実行され非HTTPonlyクッキーが攻撃者のドメインに送信される可能性があるため、適切な入力検証とサニタイズが重要となる。
LibreNMS 24.10.0のセキュリティ更新に関する考察
LibreNMS 24.10.0でのセキュリティ更新は、入力検証の強化という点で重要な対策となっている。認証済みユーザーによる攻撃という制限はあるものの、クッキー情報の窃取が可能な脆弱性は重大なセキュリティリスクとなり得るため、早急なアップデートが推奨される。OSS製品のセキュリティ管理における継続的な脆弱性対策の重要性が改めて認識される出来事となった。
今後はStoredXSSのような永続的な攻撃に対する防御機能の強化が求められるだろう。特にユーザー入力を扱う機能については、開発段階からセキュリティバイデザインの考え方を取り入れ、入力値の検証やサニタイズ処理を徹底することが重要となる。継続的なセキュリティテストとコードレビューの実施も、脆弱性の早期発見と対策に有効だ。
また、OSSコミュニティ全体としても、脆弱性情報の共有と対策のベストプラクティスの確立が望まれる。GitHubのセキュリティアドバイザリを活用した迅速な情報公開と、影響を受けるユーザーへの適切な通知体制の整備が重要である。LibreNMSの事例を教訓に、より強固なセキュリティ対策の実装が期待されるだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-49764, (参照 24-11-22).
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