ウエスタンデジタルがAIデータサイクル向け新ソリューションを発表、FMS2024でイノベーション加速へ
PR TIMES より
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記事の要約
- ウエスタンデジタルがFMS2024で新ソリューション発表
- AIデータサイクル向け高性能ストレージ製品を展示
- データセンターからエッジまでAIイノベーションを加速
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ウエスタンデジタルのAIデータサイクル向け新ソリューション
ウエスタンデジタルは2024年8月5日、FMS(Future of Memory and Storage Conference) 2024において革新的なAIデータサイクルワークロード向けの新しいソリューションとテクノロジーを発表した。この新製品群は、ハイパースケールクラウドから自動車およびコンシューマー向けストレージまで、幅広い市場セグメントに対応している。Flash Business Unit担当エグゼクティブバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのRob Soderberryによる基調講演も予定されている。[1]
ウエスタンデジタルの新製品ポートフォリオは、急速に変化するAI環境において顧客ニーズに合わせたカスタマイズが可能な、電力効率の良い高性能・大容量ソリューションを提供する。この包括的アプローチにより、データセンターからエッジに至るまでのAIイノベーションを加速させ、企業が直面するデータ爆発と価値創出の迅速化という相反する要求に応えることが可能となる。
展示のハイライトには、最新のPCIe Gen5エンタープライズクラスSSD、64TB eSSD、32TB ePMR SMR HDDなどのデータセンター製品が含まれる。また、BiCS8 128TB大容量QLC eSSDテクノロジー、RapidFlex Interposerを活用したOpenFlex Data 24 4200 NVMe-oFストレージプラットフォーム、自動車向けのWestern Digital AT EN 610 NVMe SSDとiNAND AT EU752など、幅広い製品ラインナップが紹介される。
ウエスタンデジタルの新製品ラインナップまとめ
データセンター向け | クライアント向け | 自動車向け | コンシューマー向け | |
---|---|---|---|---|
主要製品 | PCIe Gen5 eSSD | BiCS8 PCIe Gen5 NVMe SSD | AT EN 610 NVMe SSD | 4TB microSDUC カード |
特徴 | 高性能・大容量 | 高パフォーマンス | 車載グレード・高耐久性 | 大容量・ポータブル |
対象市場 | ハイパースケールクラウド | AI PC、ゲーミング | ADAS、IVIシステム | スマートフォン、カメラ |
技術革新 | NVMe-oF対応 | BiCS8テクノロジー | UFS 4.0仕様準拠 | 世界初の大容量化 |
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NVMe-oFについて
NVMe-oFとは、NVMe over Fabricsの略称で、ネットワークを介してNVMeプロトコルを拡張するための規格である。主な特徴として以下のような点が挙げられる。
- 低レイテンシーでの高速データアクセスを実現
- ストレージリソースの効率的な共有と管理が可能
- スケーラブルなストレージアーキテクチャの構築をサポート
NVMe-oFは、従来のSANプロトコルと比較して大幅に低いレイテンシーを実現し、高性能コンピューティングやAIワークロードに最適化されている。ウエスタンデジタルのRapidFlex Interposerを活用したOpenFlex Data 24 4200プラットフォームは、このNVMe-oF技術を採用することで、分散型ストレージシステムにおける効率的なリソース利用と高速データアクセスを可能にしている。
ウエスタンデジタルのAIデータサイクル向け新ソリューションに関する考察
ウエスタンデジタルの新ソリューションは、AIワークロードの急速な成長に伴うストレージ需要の増加に対応しているが、今後はデータセンターの電力消費と冷却の問題がより顕在化する可能性がある。高性能ストレージデバイスの密度が増すにつれ、効率的な熱管理と省電力設計がさらに重要になるだろう。AIモデルの大規模化と推論の高速化に伴い、ストレージシステムのレイテンシーとスループットの更なる向上が求められる可能性も高い。
今後追加してほしい新機能としては、AIモデルのパラメータやデータセットに最適化されたストレージフォーマットや、リアルタイムデータ分析のためのインメモリ処理機能が挙げられる。また、エッジデバイスとクラウドストレージ間でのシームレスなデータ同期や、AIを活用した自動的なデータライフサイクル管理機能も有用だろう。セキュリティ面では、AIモデルや機密データの保護に特化した暗号化技術や、量子コンピューティングに対応した暗号化機能の開発も期待される。
ウエスタンデジタルの今後に期待したいのは、AIエコシステム全体を視野に入れたストレージソリューションの開発である。データの生成から学習、推論、アーカイブまでのライフサイクル全体を最適化するストレージアーキテクチャの提案や、他のAIハードウェアベンダーとの協業による統合ソリューションの開発が望まれる。また、サステナビリティへの取り組みとして、リサイクル可能な材料の使用拡大や、使用済みストレージデバイスの再利用プログラムの強化も重要な課題となるだろう。
参考サイト
- ^ PR TIMES. 「AIイノベーションを加速するウエスタンデジタルFMS2024の基調講演にて新しいソリューションを発表 | ウエスタンデジタルのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000151.000041736.html, (参照 24-08-07).
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