【CVE-2024-11026】Freenow App 12.10.0にハードコードパスワードの脆弱性、リモート攻撃のリスクが浮上
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記事の要約
- Freenow Appのハードコードパスワードの脆弱性発見
- SSL.javaファイルにDEFAULT_KEYSTORE_PASSWORDが存在
- 深刻度はCVSS 4.0で6.3のMEDIUM評価
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Intelligent Apps Freenow Appのハードコードパスワードの脆弱性
VulDBは2024年11月8日、Intelligent Apps社のFreenow App 12.10.0のAndroidアプリにハードコードパスワードの脆弱性を発見したと発表した。ch/qos/logback/core/net/ssl/SSL.javaファイルのKeystoreコンポーネントにおいて、DEFAULT_KEYSTORE_PASSWORDがハードコードされている問題が確認された。[1]
この脆弱性はリモートから攻撃可能であり、CVSSスコアは最新のバージョン4.0で6.3のMEDIUM評価となっている。攻撃の実行には高度な技術が必要とされるものの、既に一般に公開されており悪用される可能性が指摘されている。ベンダーに対して早期に開示が行われたが、現時点で対応は確認されていない。
CWEでは、この脆弱性はハードコードパスワードの使用(CWE-259)および認証情報管理(CWE-255)に分類されている。複数のCVSSバージョンで評価が行われており、バージョン3.0および3.1では3.7のLOW評価、バージョン2.0では2.6という評価結果が示されている。
Freenow App 12.10.0の脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
製品名 | Freenow App 12.10.0 (Android) |
影響を受けるコンポーネント | ch/qos/logback/core/net/ssl/SSL.java |
脆弱性の種類 | ハードコードパスワード (CWE-259) |
深刻度 (CVSS 4.0) | 6.3 (MEDIUM) |
攻撃の複雑さ | 高 |
ベンダーの対応状況 | 未対応 |
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ハードコードパスワードについて
ハードコードパスワードとは、プログラムのソースコード内に直接記述された固定のパスワードのことを指す。主な問題点として、以下のような点が挙げられる。
- ソースコード解析により容易にパスワードが漏洩する危険性
- パスワード変更に際してプログラムの修正が必要
- 複数環境での運用時にセキュリティリスクが増大
ハードコードパスワードは、CVE-2024-11026のケースのように、SSL証明書やデータベース接続など重要な認証情報として使用されることが多い。特にモバイルアプリケーションの場合、アプリケーションの解析によってパスワードが露出するリスクが高く、攻撃者によって悪用される可能性が指摘されている。
Freenow Appの脆弱性に関する考察
Freenow Appのハードコードパスワードの問題は、モバイルアプリケーションセキュリティにおける重要な課題を浮き彫りにしている。特にSSL証明書の管理に関わるコンポーネントでこの問題が発見されたことは、通信の安全性に直接影響を与える可能性があり深刻だ。今後同様の問題を防ぐためには、環境変数や暗号化された設定ファイルの活用を検討する必要があるだろう。
また、ベンダーの対応の遅れは、セキュリティインシデント発生時の危機管理体制の重要性を示している。脆弱性が公開された後も適切な対応がなされていない状況は、ユーザーのデータを危険にさらす可能性があり、早急な対策が求められる。今後は、定期的なセキュリティ監査やコードレビューの実施が不可欠となるはずだ。
一方で、この事例は開発者コミュニティに対して重要な教訓を提供している。機密情報の適切な管理手法やセキュアコーディングの重要性について、改めて注目が集まることになるだろう。今後はセキュリティバイデザインの考え方を開発プロセスに組み込むことが、より一層重要になっていくと考えられる。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-11026, (参照 24-11-26).
- Intel. https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/homepage.html
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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