【CVE-2024-51496】LibreNMSにReflected XSSの脆弱性が発見、wireless・healthエンドポイントのmetricパラメータに深刻な問題
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記事の要約
- LibreNMSにReflected XSSの脆弱性が発見
- wireless・healthエンドポイントのmetricパラメータに脆弱性
- バージョン24.10.0で修正完了
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LibreNMSのReflected XSS脆弱性
オープンソースのネットワーク監視システムLibreNMSにおいて、Reflected XSS(反射型クロスサイトスクリプティング)の脆弱性が2024年11月15日に公開された。LibreNMSの"/wireless"および"/health"エンドポイントの"metric"パラメータに存在する脆弱性により、攻撃者による悪意のあるJavaScriptコードの注入が可能になっている。[1]
脆弱性のリスク評価としてCVSS v3.1のスコアは4.8(MEDIUM)であり、攻撃の複雑さは低いものの特権が必要とされている。この脆弱性を悪用される場合、ユーザーのセッションが危険にさらされ不正なアクションが実行される可能性があるため、早急な対応が推奨される。
LibreNMSの開発チームは本脆弱性に対する修正を実施し、バージョン24.10.0にて修正を完了した。影響を受けるバージョンはLibreNMS 24.10.0未満のすべてのバージョンとなっており、該当するユーザーは最新バージョンへのアップデートが推奨される。
LibreNMSの脆弱性情報まとめ
項目 | 詳細 |
---|---|
脆弱性ID | CVE-2024-51496 |
影響を受けるバージョン | 24.10.0未満 |
脆弱性のタイプ | Reflected XSS (CWE-79) |
CVSSスコア | 4.8 (MEDIUM) |
影響を受けるエンドポイント | /wireless, /health |
修正バージョン | 24.10.0 |
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Reflected XSSについて
Reflected XSSとは、ウェブアプリケーションにおいて外部から入力されたデータを適切に検証・無害化せずにそのまま出力してしまう脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- URLパラメータなどを介して悪意のあるスクリプトが注入される
- 被害者がアクセスした際にスクリプトが実行される
- セッション情報の窃取やフィッシング詐欺に悪用される可能性がある
今回のLibreNMSの脆弱性では、"/wireless"および"/health"エンドポイントの"metric"パラメータにおいて適切な入力値の検証が行われていなかったことが原因となっている。この脆弱性を悪用されると、ユーザーのブラウザ上で攻撃者が用意した悪意のあるJavaScriptコードが実行され、セッション情報の漏洩や不正な操作が行われる危険性がある。
LibreNMSの脆弱性に関する考察
LibreNMSにおけるReflected XSSの脆弱性は、ネットワーク監視システムという重要なインフラストラクチャに関わるソフトウェアで発見されたという点で注目に値する。特に"/wireless"および"/health"エンドポイントは、ネットワークの状態監視において重要な役割を果たすコンポーネントであり、これらのエンドポイントが攻撃に悪用される可能性があることは深刻な問題だろう。
今後はLibreNMSの開発チームによる入力値の検証強化やセキュリティテストの拡充が期待される。特にオープンソースプロジェクトにおいては、コミュニティによるコードレビューや脆弱性診断の強化が重要になってくるだろう。また、同様の脆弱性が他のエンドポイントにも存在する可能性があるため、包括的なセキュリティ監査の実施も検討すべきだ。
ネットワーク監視システムの重要性は今後さらに高まることが予想され、セキュリティ対策の重要性も増していくことだろう。LibreNMSには継続的なセキュリティアップデートの提供と、脆弱性が発見された際の迅速な対応を期待したい。オープンソースコミュニティとの協力関係を強化し、より堅牢なセキュリティ体制を構築することが望まれる。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-51496, (参照 24-11-26).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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