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【CVE-2024-52754】D-LINK DI-8003 v16.07.16A1でバッファオーバーフローの脆弱性が発見、システムの可用性に影響の恐れ

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • D-LINK DI-8003 v16.07.16A1でバッファオーバーフローの脆弱性を発見
  • tgfile_htm関数のfnパラメータで脆弱性が確認
  • CVSSスコア3.5でLOWレベルの深刻度と評価

D-LINK DI-8003のバッファオーバーフロー脆弱性が公開

MITREは2024年11月20日、D-LINK DI-8003のバージョンv16.07.16A1において、tgfile_htm関数のfnパラメータに関連するバッファオーバーフローの脆弱性を公開した。この脆弱性は【CVE-2024-52754】として識別され、CVSSスコアは3.5のLowレベルと評価されている。[1]

セキュリティ評価によると、この脆弱性は隣接ネットワークからアクセス可能であり、攻撃の複雑さは低いと判断されている。攻撃には特権が必要とされるものの、ユーザーの関与は不要であり、脆弱性の影響は可用性の部分的な低下に限定されることが明らかになった。

SSVCの評価では、この脆弱性の自動化可能性は「none」とされ、技術的影響は「partial」と判断されている。また、この脆弱性は古典的なバッファオーバーフロー(CWE-120)に分類され、入力サイズのチェックが適切に行われていないことが原因として特定された。

D-LINK DI-8003の脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-52754
影響を受けるバージョン v16.07.16A1
脆弱性の種類 バッファオーバーフロー(CWE-120)
CVSSスコア 3.5(Low)
影響範囲 可用性の部分的な低下
攻撃条件 隣接ネットワークからのアクセス、低い複雑さ、特権必要
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バッファオーバーフローについて

バッファオーバーフローとは、プログラムがメモリ上に確保された領域(バッファ)を超えてデータを書き込もうとする際に発生する脆弱性のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • メモリ破壊によるプログラムの異常終了や誤動作を引き起こす可能性
  • 悪意のあるコードを実行される可能性がある重大な脆弱性
  • 入力値の適切な検証により防止が可能

D-LINK DI-8003の脆弱性では、tgfile_htm関数のfnパラメータにおいて入力サイズのチェックが適切に行われていないことが原因となっている。CVSSスコアは3.5と比較的低く評価されているが、隣接ネットワークからの攻撃が可能であり、システムの可用性に部分的な影響を及ぼす可能性が指摘されている。

D-LINK DI-8003のバッファオーバーフロー脆弱性に関する考察

D-LINK DI-8003のバッファオーバーフロー脆弱性は、CVSSスコアこそ低いものの、ネットワーク機器のセキュリティ対策における重要な課題を浮き彫りにしている。特に入力値の検証が適切に行われていない点は、同様の脆弱性が他の機能やパラメータにも存在する可能性を示唆しており、包括的なコードレビューと脆弱性診断の必要性が高まっているだろう。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、開発段階での静的解析ツールの活用や、セキュアコーディングガイドラインの整備が重要になってくる。特にIoT機器のセキュリティ対策は、ネットワーク全体の安全性に直結する問題であり、メーカー側には継続的なセキュリティアップデートの提供体制の構築が求められるだろう。

また、サプライチェーンセキュリティの観点からも、この種の脆弱性は看過できない問題となっている。製品のライフサイクル全体を通じたセキュリティ管理体制の確立と、脆弱性発見時の迅速な対応プロセスの整備が、今後のIoT機器開発における重要な課題になっていくだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-52754, (参照 24-11-26).

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