Windows 11 バージョン 24H2でUbisoft製ゲームの応答不能問題が発生、アサシンクリードシリーズなど複数タイトルに影響

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

Windows 11 バージョン 24H2でUbisoft製ゲームの応答不能問題が発生
起動中やロード中、ゲームプレイ中に反応が停止する事象を確認
対象は「アサシンクリード」シリーズなど計5タイトル

Windows 11 バージョン 24H2でUbisoft製ゲームの深刻な不具合が発生

Microsoftは2024年11月22日、Windows 11 バージョン 24H2において複数のUbisoft製ゲームが応答不能になる重大な問題が発生していることを発表した。この問題により、ゲームの起動時やロード中、プレイ中に突如として操作が効かなくなる状態が確認されており、場合によってはディスプレイ全体が黒画面になることも報告されている。^[1]

影響を受けるタイトルには「アサシンクリードヴァルハラ」「アサシンクリードオリジンズ」「アサシンクリードオデッセイ」といった人気シリーズに加え、「スター・ウォーズ無法者たち」「アバター：フロンティア・オブ・パンドラ」が含まれている。Ubisoftは「Star Wars Outlaws」に関して一時的な対策を実施したものの、パフォーマンス低下の可能性は依然として残されている。

この事態を受けてMicrosoftは、該当するゲームがインストールされているデバイスに対してセーフガードを適用し、Windows Updateを通じたWindows 11 バージョン 24H2へのアップグレードを一時的に制限している。また、インストールアシスタントやメディア作成ツールを使用した手動アップグレードも推奨されていない状況だ。

影響を受けるUbisoft製ゲームまとめ

タイトル	影響内容
Assassin's Creed Valhalla	応答不能・黒画面の可能性あり
Assassin's Creed Origins	応答不能・黒画面の可能性あり
Assassin's Creed Odyssey	応答不能・黒画面の可能性あり
Star Wars Outlaws	一時対策済み、パフォーマンス低下の可能性
Avatar: Frontiers of Pandora	応答不能・黒画面の可能性あり

セーフガードについて

セーフガードとは、Windowsアップデートによって発生する可能性のある問題を事前に防ぐための保護機能のことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

特定の条件下でアップデートの配信を自動的に制限
問題が解決されるまで対象デバイスを保護
管理者向けに固有のセーフガードIDを提供

Windows 11 バージョン 24H2における今回のUbisoft製ゲームの問題では、セーフガードID「54437462」と「54580160」が割り当てられている。Windows Update for Businessを利用している管理者は、これらのIDを使用して影響を受ける可能性のあるデバイスを特定し、適切な対応を取ることが可能になっている。

Windows 11 バージョン 24H2のゲーム互換性に関する考察

Windows 11 バージョン 24H2におけるUbisoft製ゲームの互換性問題は、大規模なOSアップデートにおけるゲームソフトウェアの品質保証の重要性を浮き彫りにしている。特にAAAタイトルと呼ばれる大作ゲームでこのような問題が発生したことは、開発者とプラットフォーム提供者の緊密な連携の必要性を示唆している。

今後はゲームパブリッシャーとMicrosoftの間でより綿密なテストフェーズを設けることで、同様の問題の再発を防ぐことが期待される。また、Windows Insiderプログラムにおけるゲーム互換性テストの強化や、より迅速な問題検出システムの構築も検討に値するだろう。

長期的には、Windowsのメジャーアップデートに対するゲームの互換性確保がより重要な課題となっていくことが予想される。MicrosoftとUbisoftの協力体制を強化し、ユーザーエクスペリエンスを最優先とした開発プロセスの確立が望まれる。