【CVE-2024-9704】Social Sharing (By Danny) 1.3.7以前にXSS脆弱性、Contributor権限で攻撃実行の可能性
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記事の要約
- Social Sharing (By Danny) 1.3.7以前に脆弱性
- XSS攻撃が可能なショートコードの問題を発見
- Contributor以上の権限で攻撃実行の可能性
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WordPressプラグインSocial Sharing (By Danny) 1.3.7のXSS脆弱性
WordPressプラグイン開発者のdvankootenは、Social Sharing (By Danny)バージョン1.3.7以前において、ショートコードに関する脆弱性が発見されたことを2024年10月12日に公開した。この脆弱性は【CVE-2024-9704】として識別されており、Contributor以上の権限を持つユーザーによってCross-Site Scripting攻撃が実行される可能性があることが判明している。[1]
WordFenceによる調査では、プラグインのdvk_social_sharingショートコードにおいて、ユーザー入力の検証と出力のエスケープが不十分であることが脆弱性の原因として特定された。攻撃者は悪意のあるスクリプトをページに挿入することが可能であり、ページにアクセスしたユーザーの環境で不正なスクリプトが実行される危険性がある。
脆弱性の深刻度はCVSS v3.1で6.4(中程度)と評価されており、攻撃の複雑さは低く、権限は必要であるものの、ユーザーの操作なしで攻撃が可能とされている。影響範囲については、機密性と完全性への影響が限定的であり、可用性への影響は見られないと判断されている。
Social Sharing (By Danny)の脆弱性詳細
項目 | 詳細 |
---|---|
CVE番号 | CVE-2024-9704 |
影響を受けるバージョン | 1.3.7以前の全バージョン |
脆弱性の種類 | Stored Cross-Site Scripting |
CVSS Score | 6.4 (MEDIUM) |
必要な権限 | Contributor以上 |
発見者 | Peter Thaleikis |
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Cross-Site Scriptingについて
Cross-Site Scripting(XSS)とは、Webアプリケーションの脆弱性を利用して悪意のあるスクリプトを注入する攻撃手法のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。
- ユーザーの入力値が適切に検証されずにWebページに出力される
- 注入されたスクリプトはユーザーのブラウザ上で実行される
- セッション情報の窃取やフィッシング詐欺に悪用される可能性がある
Social Sharing (By Danny)の脆弱性では、ショートコードのパラメータに対する入力検証とエスケープ処理が不十分であるため、Stored XSSの脆弱性が発生している。攻撃者は悪意のあるスクリプトをページに永続的に保存することが可能であり、そのページにアクセスした正規ユーザーの環境でスクリプトが実行される危険性がある。
WordPressプラグインの脆弱性対策に関する考察
WordPressプラグインの脆弱性対策において、入力値の検証と出力のエスケープは基本的かつ重要な対策であるにもかかわらず、依然として多くのプラグインでこれらの実装が不十分である。特にショートコードのような柔軟な機能を提供する場合、開発者はセキュリティとユーザビリティのバランスを慎重に検討する必要があるだろう。
今後はWordPressプラグインの開発段階から、セキュリティレビューやペネトレーションテストを実施することが重要になってくる。WordPressのプラグイン開発者向けにセキュリティガイドラインを強化し、脆弱性の早期発見と修正を促進する仕組みづくりが求められている。
また、Contributorレベルの権限を持つユーザーによる攻撃を防ぐため、ロール別の権限管理をより細かく設定できる機能の実装も検討する必要がある。プラグインの機能とセキュリティを両立させるための新しいアプローチが、今後のWordPressエコシステムの発展に重要な役割を果たすだろう。
参考サイト
- ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-9704, (参照 24-11-27).
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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