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【CVE-2024-28731】DLink DWR 2000M 5G CPEにCSRF脆弱性、ポートフォワーディング機能で情報漏洩の可能性が浮上

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • DLink DWR 2000M 5G CPEにCSRF脆弱性を発見
  • ポートフォワーディング機能で情報漏洩の可能性
  • CVSSスコア7.3のHigh深刻度に分類

DLink DWR 2000M 5G CPEのCSRF脆弱性

DLink DWR 2000M 5G CPE With Wifi 6 Ax1800およびDlink DWR 5G CPE DWR-2000M_1.34MEにおいて、クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)の脆弱性が2024年11月12日に公開された。DLinkの製品に対する脆弱性は【CVE-2024-28731】として識別されており、ポートフォワーディングオプションを経由して機密情報を取得される可能性がある。[1]

この脆弱性はCVSSスコア7.3のHigh(高)深刻度に分類されており、攻撃元区分はAdjacent、攻撃条件の複雑さはLowとされている。攻撃者は低い特権レベルで攻撃を実行可能だが、ユーザーインタラクションは不要とされており、脆弱性の影響範囲は機密性と整合性が高いと評価されている。

脆弱性の種類はCWE-352のクロスサイトリクエストフォージェリに分類されており、DLinkのネットワーク機器セキュリティに新たな課題を投げかけている。この脆弱性に関する情報はGitHubのリポジトリで公開されており、攻撃者がローカルネットワークから機密情報を取得できる可能性があると指摘されている。

DLink DWR 2000M 5G CPEの脆弱性情報まとめ

項目 詳細
CVE ID CVE-2024-28731
公開日 2024年11月12日
対象製品 DLink DWR 2000M 5G CPE With Wifi 6 Ax1800、DWR 5G CPE DWR-2000M_1.34ME
脆弱性タイプ クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)
CVSSスコア 7.3(High)
CWE分類 CWE-352

クロスサイトリクエストフォージェリについて

クロスサイトリクエストフォージェリ(CSRF)とは、Webアプリケーションに対する攻撃手法の一つで、正規のユーザーになりすまして不正なリクエストを送信する攻撃のことを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • ユーザーの認証情報を悪用して不正なリクエストを送信
  • 攻撃者が用意した罠サイトを経由して実行される
  • 正規ユーザーの権限で意図しない操作を実行可能

DLink DWR 2000M 5G CPEの脆弱性では、ポートフォワーディング機能を標的としたCSRF攻撃が可能となっている。攻撃者はローカルネットワーク内からこの脆弱性を悪用して機密情報を取得できる可能性があり、CVSSスコア7.3という高い深刻度が示すように、早急な対策が必要とされている。

DLink DWR 2000M 5G CPEのCSRF脆弱性に関する考察

DLink DWR 2000M 5G CPEのCSRF脆弱性は、IoTデバイスのセキュリティ設計における重要な課題を浮き彫りにしている。特にポートフォワーディング機能は、ネットワークの利便性と安全性のバランスが求められる機能であり、CSRF対策の実装が不十分であった場合、深刻な情報漏洩につながる可能性が高いのだ。

今後は同様の脆弱性を防ぐため、CSRFトークンの実装やSameSite属性の適切な設定など、多層的な防御策が必要になるだろう。特にIoTデバイスは、一度導入されると長期間使用されることが多く、セキュリティアップデートの適用が遅れがちになるため、製品設計段階での入念なセキュリティレビューが求められている。

また、IoTデバイスのセキュリティ強化には、製造業者だけでなく利用者側の意識向上も重要な要素となる。定期的なファームウェアアップデートの適用や、不要なポートの開放を避けるなど、基本的なセキュリティ対策の徹底が望まれるだろう。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-28731, (参照 24-11-27).

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