DPI日本会議が第13回障害者政策討論集会を開催、優生思想の根絶とインクルーシブ社会の実現へ向けた取り組みを議論

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

PR TIMES より

記事の要約

DPI日本会議が第13回障害者政策討論集会をオンラインで開催
優生思想の撲滅と障害者権利条約の履行によるインクルーシブ社会を目指す
全体会と3つの分科会で構成された2日間のプログラムを実施

旧優生保護法違憲判決を受けたDPI障害者政策討論集会の開催

NPO法人DPI日本会議は12月7日から8日にかけて、第13回DPI障害者政策討論集会をZoom Webinarでオンライン開催することを発表した。今回の討論集会では優生思想の根絶と脱施設化による共生社会の実現をテーマに掲げ、最高裁による旧優生保護法違憲判決を受けた今後の運動展開について議論を行う予定だ。^[1]

全体会では藤原久美子氏による旧優生保護法の被害者支援や裁判支援についての講演に加え、原告の鈴木由美氏と弁護団の辻川圭乃氏からの報告が予定されている。また内閣府障害者施策アドバイザーの尾上浩二氏が対策推進本部の動向について解説を行うことになった。

分科会ではバリアフリー法改正の可能性や地域移行・脱施設化の先進事例、SDGsへの取り組みについて議論が行われる。参加費は無料で、手話通訳やPC文字通訳などの情報保障も提供されることになっている。

DPI障害者政策討論集会の開催概要

項目	詳細
開催日時	12月7日13:00-17:40、12月8日10:00-15:00
開催方法	Zoom Webinar
参加費	無料
情報保障	PC要約筆記、PC文字通訳、手話通訳、点字資料、データ資料
分科会内容	バリアフリー、地域生活、国際協力

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優生思想について

優生思想とは人類の遺伝的な改良を目指す思想であり、以下のような特徴が挙げられる。

特定の障害や形質を否定的に捉える差別的な考え方
優れた遺伝形質の保護と劣った遺伝形質の排除を主張
人権侵害や差別を正当化する根拠として使用された歴史がある

旧優生保護法は優生思想に基づき障害者への強制不妊手術を合法化した法律であり、2024年の最高裁判決で違憲とされた。この判決を受けて内閣府は障害者に対する偏見や差別のない共生社会の実現に向けた対策推進本部を設置し、優生思想の根絶に向けた取り組みが進められている。

参考サイト

^ PR TIMES. 「12月7日（土）、8日（日）第13回DPI障害者政策討論集会をオンラインで開催します！「総括所見を踏まえた法制度の拡充を！〜優生思想を根絶し、脱施設を進め、インクルーシブな社会を実現しよう〜」 | NPO法人DPI日本会議のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000053.000085120.html, (参照 24-11-27).

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