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【CVE-2024-9941】WPGYMプラグインに権限昇格の脆弱性、バージョン67.1.0以前のユーザーに影響

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • WPGYMプラグインに認証の欠如による権限昇格の脆弱性
  • 認証済みユーザーが管理者権限を取得可能
  • バージョン67.1.0以前が影響を受ける

WPGYMプラグインの権限昇格に関する脆弱性

WordPressのジム管理システム用プラグインWPGYMにおいて、認証の欠如による重大な権限昇格の脆弱性が2024年11月23日に公開された。MJ_gmgt_add_staff_member()関数での権限チェックの欠如により、Subscriber以上の権限を持つ認証済みユーザーが管理者権限を持つアカウントを作成できる状態となっている。[1]

この脆弱性は【CVE-2024-9941】として識別されており、CVSS v3.1での深刻度は8.8(High)と評価されている。攻撃の複雑さは低く、特権は低レベルで十分であり、ユーザーの操作は不要とされ、スコープへの影響はなしとされているため、早急な対応が必要だ。

影響を受けるバージョンは67.1.0以前のすべてのバージョンであり、dasinfomedia社が提供するWPGYMプラグインのユーザーは直ちにアップデートを実施する必要がある。WordFenceによって発見されたこの脆弱性は、機密性、完全性、可用性のすべてに高レベルの影響があるとされている。

WPGYMの脆弱性詳細

項目 詳細
CVE番号 CVE-2024-9941
影響を受けるバージョン 67.1.0以前の全バージョン
脆弱性の種類 権限昇格(CWE-269)
CVSSスコア 8.8(High)
発見者 Tonn finder
脆弱性の詳細はこちら

権限昇格について

権限昇格とは、システムやアプリケーションにおいて、通常与えられている権限以上の特権を不正に取得することを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • 認証や認可の不備を悪用して管理者権限を取得
  • システムの重要な機能や機密データへのアクセスが可能に
  • 水平的権限昇格と垂直的権限昇格の2種類が存在

WPGYMプラグインの脆弱性では、MJ_gmgt_add_staff_member()関数における権限チェックの欠如が原因となっている。この機能の実装における認可の不備により、通常は制限されているはずの管理者アカウントの作成が可能となり、システム全体のセキュリティが脅かされる状態となっている。

WPGYMプラグインの脆弱性に関する考察

WordPressプラグインにおける権限昇格の脆弱性は、ウェブサイト全体のセキュリティを脅かす深刻な問題となっている。特にジム管理システムのような顧客データを扱うプラグインでは、権限管理の不備が個人情報漏洩やサービス停止などの重大なインシデントにつながる可能性が高いため、開発段階での徹底的なセキュリティレビューが不可欠だ。

この脆弱性対策として、プラグイン開発者は権限チェックのメカニズムを強化し、特権操作に対する多層的な認証システムを実装する必要がある。また、WordPressコミュニティ全体として、セキュリティベストプラクティスの共有や、脆弱性発見時の迅速な情報共有体制の構築も重要となるだろう。

今後はAI技術を活用したコード解析やペネトレーションテストの自動化により、開発段階での脆弱性の早期発見が期待される。さらに、WordPress本体とプラグインの連携による統合的なセキュリティ対策の実装も検討に値する。

参考サイト

  1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-9941, (参照 24-11-27).

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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