セキュリティ

SECURITY

公開：2024-11-27

【CVE-2024-11370】Subaccounts For WooCommerceに反射型XSSの脆弱性、バージョン1.6.0以前が影響を受ける状態に

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Subaccounts For WooCommerceに反射型XSSの脆弱性
• バージョン1.6.0以前の全バージョンが影響を受ける
• 未認証の攻撃者による悪意のあるスクリプト実行が可能

Subaccounts For WooCommerce 1.6.0の反射型XSS脆弱性

WordPressのSubaccounts for WooCommerceプラグインにおいて、バージョン1.6.0以前の全バージョンに反射型クロスサイトスクリプティングの脆弱性が発見され、2024年11月21日に公開された。URLにおけるadd_query_argの不適切なエスケープ処理に起因する脆弱性が確認されており、未認証の攻撃者によって悪意のあるスクリプトが実行される可能性がある。^[1]

この脆弱性はCVE-2024-11370として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはクロスサイトスクリプティング（CWE-79）に分類されている。CVSSスコアは6.1（深刻度：中）と評価されており、攻撃元区分はネットワークで、攻撃条件の複雑さは低いとされている。

影響を受けるバージョンは1.6.0以前の全バージョンであり、攻撃者はユーザーを特定のアクションに誘導することで悪意のあるスクリプトを実行できる可能性がある。脆弱性の発見者はDale Maversとされており、WordPressプラグインディレクトリでの修正が確認されている。

脆弱性の詳細情報まとめ

クロスサイトスクリプティングについて

クロスサイトスクリプティング（XSS）とは、Webアプリケーションにおける代表的な脆弱性の一つであり、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWeb上で実行できる状態を指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 入力データの不適切な検証による脆弱性
• ユーザーのブラウザ上でスクリプトが実行可能
• セッション情報の窃取やフィッシング詐欺に悪用される

Subaccounts for WooCommerceで発見された反射型XSS脆弱性は、URLパラメータの不適切な処理に起因している。このような脆弱性は、適切なエスケープ処理とバリデーションを実装することで防ぐことができ、最新バージョンへのアップデートが推奨されている。

Subaccounts For WooCommerceの脆弱性に関する考察

WooCommerceのサブアカウント管理機能は多くのECサイトで利用されているため、この脆弱性の影響は広範囲に及ぶ可能性がある。特に企業アカウントや複数ユーザーでの共同管理を行っているサイトでは、攻撃者による悪意のあるスクリプト実行のリスクが高まることが懸念される。

今後はプラグイン開発者によるセキュリティ対策の強化が求められるが、同時にユーザー側でもURLパラメータの検証やセキュリティ監査の実施が重要となるだろう。特にECサイトでは顧客情報や決済情報を扱うため、定期的なセキュリティアップデートの適用が不可欠である。

また、WordPressプラグインのセキュリティ管理の在り方についても再考が必要だ。プラグインの開発者とWordPressコミュニティの連携を強化し、脆弱性の早期発見と修正のプロセスを確立することが望まれる。

参考サイト

1. ^ CVE. 「CVE Record | CVE」. https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2024-11370, (参照 24-11-27).

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