AVAST SoftwareがAvastv24.7を公開、ARM版Windows 11対応とウェブシールド機能強化でセキュリティ向上

text: XEXEQ編集部

記事の要約
AVAST Softwareがセキュリティソフト「アバスト」v24.7を公開
アバスト（Avast）v24.7の新機能まとめ
TLS Early Dataについて
アバスト（Avast）v24.7の機能強化に関する考察
参考サイト

記事の要約

アバスト（Avast）v24.7がリリース
ARM版Windows 11に対応
ウェブシールドとリアルサイトが改良

AVAST Softwareがセキュリティソフト「アバスト」v24.7を公開

AVAST Softwareは7月29日（現地時間）、セキュリティソフト「アバスト（Avast）」の最新版v24.7を公開した。この新バージョンでは、ARM版Windows 11への対応が実現され、より多様なデバイスでの利用が可能になった。また、ウェブシールドの機能が強化され、TLS Early Dataのサポートが追加されている。^[1]

リアルサイト機能も改良され、ネットワークの信頼性に応じて動作を変更できるようになった。これにより、ユーザーはより柔軟かつ安全にインターネットを利用できる。さらに、初回利用時のUI（ユーザーインターフェース）が大幅に見直され、フリー版およびプレミアム版ユーザー向けに、より直感的な操作が可能になった。

アバストv24.7では、これらの新機能に加えて複数のバグ修正も行われている。ユーザーは、アバストアイコンを右クリックし、更新からプログラムを選択することで、最新版へのアップデートが可能だ。また、公式サイトからインストーラーをダウンロードして上書きインストールすることもできる。

アバスト（Avast）v24.7の新機能まとめ

	ARM版Windows 11対応	ウェブシールド改良	リアルサイト機能強化	初回利用時UI改善
主な特徴	より多様なデバイスに対応	TLS Early Dataサポート	ネットワーク信頼性に応じた動作	直感的な操作性
対象ユーザー	ARM搭載Windows 11ユーザー	全ユーザー	全ユーザー	新規ユーザー
期待される効果	デバイス互換性の向上	ウェブブラウジングの安全性向上	柔軟なセキュリティ設定	ユーザビリティの向上

TLS Early Dataについて

TLS Early Dataとは、TLS（Transport Layer Security）1.3で導入された機能で、クライアントが初回のTLSハンドシェイクの一部としてデータを送信することを可能にする。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

接続確立時間の短縮化
ネットワークラウンドトリップの削減
ウェブアプリケーションの応答性向上

TLS Early Dataは、クライアントがサーバーとの初回ハンドシェイク時に、暗号化されたデータを同時に送信することを可能にする。これにより、通常のTLS接続で必要とされる追加のラウンドトリップを省略し、接続確立時間を大幅に短縮できる。ただし、リプレイ攻撃のリスクがあるため、適切な実装と使用が求められる。

アバスト（Avast）v24.7の機能強化に関する考察

アバスト（Avast）v24.7の機能強化は、セキュリティソフトの進化と多様化するデバイス環境への対応を示している。ARM版Windows 11への対応は、今後増加が予想されるARM搭載デバイスにおけるセキュリティニーズに応えるものだ。一方で、ARM版に特化した新たな脅威が登場する可能性もあり、継続的な監視と対策の更新が必要になるだろう。

ウェブシールドのTLS Early Dataサポートは、ウェブブラウジングの高速化とセキュリティの両立を目指す重要な一歩だ。ただし、この技術はリプレイ攭撃のリスクも内包しており、AVASTは今後、この脆弱性に対する保護機能の強化が求められる。リアルサイト機能の改良と合わせて、より精密なネットワークセキュリティの実現が期待される。

初回利用時UIの改善は、新規ユーザーの獲得と既存ユーザーの満足度向上につながる重要な更新だ。今後は、より高度な脅威に対応するための新機能の追加と、それらを直感的に操作できるUIのバランスが課題となるだろう。AVASTには、技術的な進化と使いやすさの両立を目指した継続的な改善が求められる。