IMPACT STARTUP SUMMIT 2024が9月開催、インパクト創出の最前線に触れる機会を提供

text: XEXEQ編集部

PR TIMES より

記事の要約

IMPACT STARTUP SUMMIT 2024が9月11日に開催
インパクトスタートアップの最前線に触れるイベント
産官学の垣根を超えた多様な参加者の共創を目指す

IMPACT STARTUP SUMMIT 2024の開催概要と意義

インパクトスタートアップ協会（ISA）は2024年9月11日に「IMPACT STARTUP SUMMIT 2024」を東京・有楽町のTokyo Innovation Baseで開催することを発表した。このイベントは社会的インパクトの最前線に触れ、新しい未来へ繋ぐ一歩を踏み出すことを目的としている。近年、インパクト投資が政府の重要政策として掲げられるなど国内でのインパクト創出の機運が高まっているのだ。^[1]

ISAは2022年の発足以来、インパクトスタートアップエコシステムの構築と持続可能な社会の実現を目指して活動を展開してきた。正会員は発足時の約6倍に拡大し138社のインパクトスタートアップ企業と11社の国内外の大企業等の賛同会員の支援を受けている。このサミットは産官学の垣根を超えた多様な参加者の共創によって新たなインパクトの未来を切り拓くことを目指している。

プログラムは全19のセッションで構成され、インパクトエコシステムを牽引する各界のリーダーによるリーダーズセッションやインパクトスタートアップの経営陣が登壇するスタートアップセッションなどが予定されている。また、アーリーフェーズのインパクトスタートアップ全10社によるピッチセッションも行われ様々な領域で活躍するインパクトスタートアップ企業の可能性に触れる機会が提供される。

IMPACT STARTUP SUMMIT 2024の主要セッション内容

	リーダーズセッション	スタートアップセッション	ピッチセッション
主な内容	インパクトエコシステムに関する議論	インパクトスタートアップの最前線	アーリーフェーズ企業のピッチ
テーマ例	共助資本主義、地方創生	気候変動、ダイバーシティ	様々な社会課題解決
登壇者	各界のリーダー	インパクトスタートアップの経営陣	アーリーフェーズの企業10社

インパクトスタートアップについて

インパクトスタートアップとは、社会課題の解決と持続可能な成長の両立を目指す企業体のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

社会的課題の解決を事業の中心に据えている
持続可能なビジネスモデルを構築している
イノベーションを通じて社会にポジティブな影響を与える

インパクトスタートアップは従来の営利企業と非営利組織の中間に位置し、社会的価値と経済的価値の両立を目指している。これらの企業は環境問題、教育、医療、貧困など様々な社会課題に取り組み、革新的なソリューションを提供することで持続可能な社会の実現に貢献しようとしている。インパクト投資の拡大や政府の支援策の強化により、今後さらなる成長が期待されている分野だ。

IMPACT STARTUP SUMMIT 2024に関する考察

IMPACT STARTUP SUMMIT 2024の開催は、日本におけるインパクトスタートアップエコシステムの成熟度を示す重要なマイルストーンとなるだろう。一方で、このイベントを通じて浮き彫りになる可能性がある課題として、インパクト測定の標準化や長期的な資金調達の仕組みの確立が挙げられる。これらの課題に対する具体的な解決策や業界全体での合意形成が今後の焦点になると考えられる。

今後のイベントでは、より具体的なインパクト創出の成功事例や失敗から学んだ教訓の共有が期待される。特に、異なるセクター間の協働モデルや、地方創生とグローバル展開を両立させる戦略などに焦点を当てたセッションがあれば、参加者にとってより実践的な価値を提供できるだろう。また、若手起業家や学生向けのプログラムを拡充し、次世代のインパクト人材の育成にも注力することが望ましい。

長期的には、このサミットがインパクトスタートアップの国際的なハブとしての役割を果たすことが期待される。日本発のイノベーションを世界に発信するプラットフォームとなり、海外のインパクト投資家や先進的な社会起業家との交流を促進することで、グローバルなインパクトエコシステムの構築に貢献できるだろう。政府や大企業との連携をさらに強化し、規制緩和や新たな支援制度の創設につながる議論の場としての機能も期待したい。