Odd GamesがSteamで新作「マルウェア」発売、インストール攻防戦を再現したポイント＆クリックゲーム

text: XEXEQ編集部

記事の要約
Odd Gamesの新作ゲーム「マルウェア」がSteamでリリース
「マルウェア」ゲームの特徴まとめ
マルウェアについて
「マルウェア」ゲームに関する考察
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記事の要約

Odd GamesがSteamで「マルウェア」発売
ポイント＆クリックゲームで悪意あるインストールを回避
1999年のインターネット環境を舞台に展開

Odd Gamesの新作ゲーム「マルウェア」がSteamでリリース

Odd Gamesは2024年7月31日、PCゲーム配信プラットフォーム「Steam」にて、ポイント＆クリックゲーム「マルウェア」を発売した。このゲームは1999年のインターネット環境を舞台に、悪意あるソフトウェアのインストールを回避するという独特な設定が特徴だ。プレイヤーは、悪徳ソフトウェアベンダーが仕掛けた巧妙な罠を見破り、純粋なソフトウェアのみをインストールすることが求められる。^[1]

「マルウェア」は、当時のインターネット環境を再現しつつ、現代のネット利用者の経験を活かすという斬新な発想で設計されている。ゲーム内では、悪意あるインストールオプションを巧妙に隠したインストーラーを解読し、クリーンインストールを目指すことになる。この過程で、プレイヤーは実際のマルウェア対策の知識も学べる仕組みになっているのだ。

さらに、「マルウェア」はSteamワークショップに対応しており、プレイヤー自身が独自の「マルウェア」インストーラーを作成し、公開することが可能だ。これにより、他のプレイヤー向けにユニークなパズルを提供できる。ゲームは日本語を含む6言語に対応しており、16のSteam実績も用意されている。Odd Gamesは、このゲームを通じてインターネットセキュリティへの意識向上も図っているようだ。

「マルウェア」ゲームの特徴まとめ

	ゲーム設定	ゲームプレイ	追加機能	言語対応
主な特徴	1999年のインターネット環境	悪意あるインストールの回避	Steamワークショップ対応	6言語サポート
プレイヤーの役割	未来からのネット利用者	クリーンインストールの実行	カスタムパズルの作成と共有	多言語でのプレイ可能
学習要素	当時のネット環境理解	マルウェア対策知識の獲得	パズル作成スキルの向上	言語別のUI理解
ゲーム目標	20世紀末のネット保護	悪意あるオプションの特定と回避	コミュニティでの評価獲得	グローバルなプレイヤー層の獲得

マルウェアについて

マルウェアとは、悪意のあるソフトウェア（Malicious Software）の略称であり、コンピューターシステムに害を与えることを目的として作成されたプログラムのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

ユーザーの同意なしにインストールされ、密かに動作する
個人情報の窃取やシステムの破壊など、様々な悪意ある行動を行う
自己複製や拡散機能を持ち、他のシステムにも感染を広げる

マルウェアは、ウイルス、ワーム、トロイの木馬、ランサムウェアなど、様々な種類が存在する。これらは通常、メールの添付ファイルや不正なウェブサイト、偽装されたソフトウェアなどを通じて感染する。マルウェアは常に進化しており、新たな感染手法や回避技術を用いて、セキュリティソフトウェアの検出を逃れようとする特性がある。

「マルウェア」ゲームに関する考察

「マルウェア」ゲームは、現代のインターネットセキュリティ問題を過去の文脈で再現することで、プレイヤーに新鮮な視点を提供している。この手法は、現代のユーザーがセキュリティの重要性を再認識し、日常的なオンライン行動を見直すきっかけとなる可能性が高い。また、ゲームを通じて学んだマルウェア対策の知識は、現実世界でも十分に活用できるため、教育的な価値も大きいだろう。

今後、このゲームがさらに発展するためには、リアルタイムでのマルウェア傾向の反映や、より複雑な攻撃パターンの導入が期待される。例えば、実際のマルウェア開発者と協力し、最新の攻撃手法をゲーム内に再現することで、より現実に即した学習環境を提供できるかもしれない。さらに、プレイヤー間で対戦モードを導入し、一方がマルウェア作成者、もう一方が防御者となるようなゲームプレイも面白いだろう。

「マルウェア」ゲームの成功は、セキュリティ教育とエンターテインメントの融合という新たなジャンルの可能性を示唆している。今後、サイバーセキュリティ企業との提携や、教育機関での活用など、ゲームの枠を超えた展開も考えられる。Odd Gamesには、このユニークな視点を活かし、セキュリティリテラシーの向上に貢献する様々なコンテンツの開発を期待したい。