PictoriaとスゴロックスがAITuber事業で提携、ゲーム・エンタメ領域での社会実装を目指す

text: XEXEQ編集部

PR TIMES より

記事の要約

Pictoriaとスゴロックスが業務提携を発表
AITuberのゲーム・エンタメ領域での社会実装を目指す
両社の強みを活かしたAI技術とプロデュース力の融合

PictoriaとスゴロックスのAITuber事業における業務提携

株式会社Pictoriaは、2024年8月7日にスゴロックス株式会社との業務提携を発表した。この提携は、AITuberのゲーム・エンタメ領域での社会実装を目指すものだ。Pictoriaは4年にわたるAI×エンタメの実績を持ち、LLMや合成音声技術に関する豊富な知見を有している。^[1]

一方、スゴロックスはゲーム・エンタメ領域を中心とした企画プロデュースカンパニーであり、新技術のエンターテインメント領域における活用を得意としている。両社の提携により、PictoriaのAI技術とスゴロックスの企画力を組み合わせ、AITuber技術をユーザーにとってのメリットに変換することが期待されている。

スゴロックス代表取締役の西山泰弘氏は、AIがエンタメ領域でまだ活用事例が少ないことを指摘し、AITuberを「ゲーム」というエンタメ・フィルターを通して世界中の人々に愛されるAIに育てる意向を示した。Pictoria代表取締役の明渡隼人氏も、ゲーム業界での長年の経験を持つスゴロックスとの提携を通じ、AITuberのより具体的なユースケースや新しい「遊び」の形を生み出したいと述べている。

Pictoriaとスゴロックスの業務提携によるAITuber事業の展望まとめ

	Pictoria	スゴロックス
主な強み	AI技術（LLM、合成音声）	ゲーム・エンタメの企画プロデュース
AITuber事業での役割	技術開発・提供	企画・プロデュース
目指す方向性	AITuberの社会実装	ゲームを通じたAITuberの普及
期待される成果	具体的なユースケース創出	新しい「遊び」の形の提案

LLM（大規模言語モデル）について

LLMとは、Large Language Modelの略で、大規模な言語モデルのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

膨大なテキストデータを学習し、高度な言語理解・生成が可能
自然言語処理タスクにおいて高い性能を発揮
AITuberの対話システムや文章生成の基盤技術として活用

LLMは、機械学習の一種である深層学習を用いて開発され、大量のテキストデータから言語の構造や意味を学習する。この技術により、人間のような自然な対話や文章生成が可能となり、AITuberの開発において重要な役割を果たしている。Pictoriaが有する豊富な知見は、AITuberの高度な対話能力や個性的な表現力の実現に貢献している。

AITuberのゲーム・エンタメ領域での社会実装に関する考察

AITuberのゲーム・エンタメ領域での社会実装には、技術面と倫理面の両方で課題が存在する可能性がある。例えば、リアルタイムの対話や複雑なゲーム状況への適応など、AIの反応速度や状況理解能力の向上が必要だろう。また、AITuberの個性や権利、ユーザーとの関係性など、新たな法的・倫理的問題に直面する可能性も高い。

今後、AITuberにはより高度な感情表現や個性的なキャラクター設定、ユーザーとのインタラクティブな関係構築機能などが求められるだろう。さらに、ゲーム内でのAITuberの活用、例えばNPCとしての登場や、プレイヤーの個別サポート機能なども期待される。これらの機能により、ゲーム体験の個別化や没入感の向上が実現できる可能性がある。

Pictoriaとスゴロックスの提携は、AITuberの技術開発とエンターテインメント価値の創出を両立させる試みとして注目に値する。今後、この提携を通じてAITuberが単なる技術デモンストレーションを超え、ゲームやエンターテインメント業界に新たな価値をもたらす存在となることが期待される。同時に、AIの倫理的利用や人間との共存のあり方についても、業界全体で議論を深めていく必要があるだろう。