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【CVE-2024-7332】TOTOLINKのcp450ファームウェアに深刻な脆弱性、緊急対応が必要

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • TOTOLINKのcp450ファームウェアに脆弱性
  • ハードコードされた認証情報の使用が問題
  • CVSS v3基本値9.8の緊急レベルの脆弱性

TOTOLINKのcp450ファームウェアの脆弱性が深刻な影響を及ぼす可能性

TOTOLINKは、cp450ファームウェアにおいてハードコードされた認証情報の使用に関する脆弱性が存在することを公開した。この脆弱性は、CVSS v3による深刻度基本値が9.8(緊急)と評価されており、攻撃元区分がネットワークで、攻撃条件の複雑さが低いとされている。また、攻撃に必要な特権レベルは不要で、利用者の関与も不要であるという特徴がある。[1]

この脆弱性の影響を受けるシステムは、TOTOLINKのcp450ファームウェア4.1.0cu.747 b20191224であることが明らかになっている。脆弱性の種類はCWEによってハードコードされた認証情報の使用(CWE-798)と分類されており、共通脆弱性識別子(CVE)はCVE-2024-7332として登録されている。

この脆弱性により、攻撃者は情報を取得したり改ざんしたりする可能性があり、さらにサービス運用妨害(DoS)状態を引き起こす恐れもある。TOTOLINKは、この脆弱性に対する対策として、参考情報を参照して適切な措置を講じるよう利用者に呼びかけている。

TOTOLINKのcp450ファームウェア脆弱性の詳細

CVSS v3評価 CVSS v2評価 影響を受けるシステム 脆弱性の種類
評価 9.8(緊急) 10.0(危険) cp450ファームウェア4.1.0cu.747 b20191224 CWE-798
攻撃元区分 ネットワーク ネットワーク - -
攻撃条件の複雑さ - -
特権レベル/認証要否 不要 不要 - -
影響の範囲 機密性/完全性/可用性:高 機密性/完全性/可用性:全面的 - -

ハードコードされた認証情報について

ハードコードされた認証情報とは、ソフトウェアやファームウェアのコード内に直接埋め込まれた認証情報のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • コード内に固定的に記述された認証情報
  • 容易に発見・悪用される可能性が高い
  • 認証情報の変更が困難または不可能

TOTOLINKのcp450ファームウェアで発見されたこの脆弱性は、ハードコードされた認証情報の使用によるものだ。この種の脆弱性は、攻撃者がコードを解析することで認証情報を容易に取得し、不正アクセスを行える可能性があるため、非常に危険である。セキュリティ専門家は、この問題に対して早急な対応を求めており、ファームウェアの更新や認証方式の見直しなどの対策が必要とされている。

TOTOLINKのcp450ファームウェア脆弱性に関する考察

TOTOLINKのcp450ファームウェアにおけるハードコードされた認証情報の使用は、セキュリティの観点から非常に問題がある。この脆弱性により、攻撃者はネットワークを通じて容易にシステムにアクセスし、重要な情報を取得したり改ざんしたりする可能性がある。さらに、DoS攻撃によってサービスの可用性を損なう恐れもあり、企業や組織のネットワークセキュリティに深刻な影響を及ぼす可能性が高い。

今後、同様の脆弱性を防ぐためには、ファームウェア開発のプロセスを見直し、セキュリティバイデザインの原則を徹底することが重要だ。特に、認証情報の管理方法を改善し、ハードコーディングを避けるとともに、定期的なセキュリティ監査やペネトレーションテストを実施することで、潜在的な脆弱性を早期に発見し対処することが求められる。

また、この事例は、IoTデバイスのセキュリティの重要性を再認識させるものでもある。今後、IoTデバイスの普及がさらに進む中で、ファームウェアのセキュリティ強化は急務となるだろう。製造業者は、製品のライフサイクル全体を通じてセキュリティアップデートを提供し、ユーザーに適切な対応を促す体制を整えることが、信頼性の維持と競争力の確保につながるはずだ。

参考サイト

  1. ^ JVN. 「JVNDB-2024-005133 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-005133.html, (参照 24-08-14).

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