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【CVE-2024-7155】TOTOLINKのa3300rファームウェアに認証情報の脆弱性、情報漏洩のリスクあり

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • TOTOLINKのa3300rファームウェアに脆弱性
  • ハードコードされた認証情報の使用が問題
  • 情報漏洩のリスクあり、対策が必要

TOTOLINKのa3300rファームウェアの脆弱性問題

TOTOLINKは、同社のa3300rルーターのファームウェアにおいて、ハードコードされた認証情報の使用に関する脆弱性が存在することを2024年7月28日に公開した。この脆弱性は、CVE-2024-7155として識別されており、CWEによる脆弱性タイプはハードコードされた認証情報の使用(CWE-798)に分類されている。NVDの評価によると、攻撃元区分はローカルであり、攻撃条件の複雑さは高いとされている。[1]

CVSS v3による深刻度基本値は4.7(警告)とされ、攻撃に必要な特権レベルは低く、利用者の関与は不要とされている。影響の想定範囲に変更はないが、機密性への影響が高いと評価されている。一方、完全性や可用性への影響はないとされており、情報漏洩のリスクが主な懸念事項となっている。

この脆弱性の影響を受けるのは、TOTOLINKのa3300rファームウェアバージョン17.0.0cu.557 b20221024である。ユーザーに対しては、ベンダ情報および参考情報を確認し、適切な対策を実施することが推奨されている。脆弱性の詳細や最新の情報については、National Vulnerability Database(NVD)やその他の関連文書を参照することが重要だ。

TOTOLINKのa3300rファームウェア脆弱性の詳細

脆弱性の特徴 CVSS v3評価 CVSS v2評価
脆弱性の種類 ハードコードされた認証情報の使用 深刻度基本値: 4.7 (警告) 深刻度基本値: 1.0 (注意)
影響範囲 TOTOLINKのa3300rファームウェア 攻撃元区分: ローカル 攻撃元区分: ローカル
攻撃の複雑さ 攻撃条件の複雑さ: 高 攻撃条件の複雑さ: 高
主な影響 情報漏洩のリスク 機密性への影響: 高 機密性への影響: 部分的
対策 ベンダ情報の確認と適切な対応 利用者の関与: 不要 攻撃前の認証要否: 単一

ハードコードされた認証情報について

ハードコードされた認証情報とは、ソフトウェアやファームウェアのコード内に直接埋め込まれたパスワードやアクセスキーなどの認証情報のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • ソースコード内に固定的に記述された認証情報
  • 変更や更新が困難で、セキュリティリスクが高い
  • 複数のデバイスで共通の認証情報が使用される可能性

TOTOLINKのa3300rファームウェアに存在するこの脆弱性は、ハードコードされた認証情報の典型的な例である。この種の脆弱性は、攻撃者がデバイスに不正アクセスする際の障壁を低下させ、情報漏洩や不正操作のリスクを高める。特に、ネットワーク機器のファームウェアにこのような脆弱性が存在する場合、広範囲にわたるセキュリティ上の問題を引き起こす可能性がある。

TOTOLINKのa3300rファームウェア脆弱性に関する考察

TOTOLINKのa3300rファームウェアに存在するハードコードされた認証情報の使用は、セキュリティの観点から深刻な問題だ。この脆弱性により、攻撃者がデバイスに不正アクセスし、重要な情報を取得する可能性が高まる。特に、ネットワーク機器のファームウェアにこのような脆弱性が存在することは、個人ユーザーだけでなく、企業のネットワークセキュリティにも大きな影響を与える恐れがある。

今後、この脆弱性を悪用した攻撃が増加する可能性があり、ユーザーデータの漏洩やプライバシーの侵害といった問題が起こりうる。また、一度公開された脆弱性情報は攻撃者にも知られることになるため、早急な対策が求められる。解決策としては、ファームウェアの更新による脆弱性の修正や、認証方法の変更、さらには影響を受けるデバイスの交換などが考えられるだろう。

この問題を契機に、TOTOLINKをはじめとするネットワーク機器メーカーは、製品開発段階からセキュリティを重視したアプローチを取る必要がある。ハードコードされた認証情報の使用を避け、定期的なセキュリティ監査や脆弱性テストの実施、そして迅速なセキュリティアップデートの提供体制を整えることが求められる。ユーザー側も、定期的なファームウェア更新やセキュリティ設定の見直しなど、積極的なセキュリティ対策を行うことが重要だ。

参考サイト

  1. ^ JVN. 「JVNDB-2024-005107 - JVN iPedia - 脆弱性対策情報データベース」. https://jvndb.jvn.jp/ja/contents/2024/JVNDB-2024-005107.html, (参照 24-08-14).

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