ブロックチェーン

BLOCKCHAIN

公開：2024-08-16

NTT Digitalがweb3 Jamで経済産業省実証事業を受託、Web3.0・ブロックチェーン技術の社会実装を加速

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• NTT DigitalがWeb3.0・ブロックチェーン実証事業を受託
• 共創プロジェクト「web3 Jam」の取り組みを提案
• デジタル公共財等の構築を通じ社会実装を加速

NTT Digitalのweb3 Jamプロジェクトが経済産業省の実証事業に採択

株式会社NTT Digitalは、経済産業省の令和5年度補正予算事業「Web3.0・ブロックチェーンを活用したデジタル公共財等構築実証事業」の公募テーマ「現物資産や無形資産のデジタル化市場構築」に対し、共創プロジェクト「web3 Jam」の取り組みを提案し、実証事業業務を受託した。本事業は2024年8月14日に公表された。^[1]

web3 Jamは、NTT Digitalが運営するブロックチェーンを活用した円滑な企業連携の実現をめざすプロジェクトだ。複数の賛同企業とともに、各社会テーマにおける共創の方法を検討し、業界の垣根を超えた新しい共創の可能性を探求する。この取り組みは、公共性の高い新たなユースケースの創出につながると期待されている。

本実証事業は、産業及び社会における課題の解決等に資する公共性の高いユースケーステーマを設定し、各業界もしくは業界横断のWeb3.0・ブロックチェーンを活用したデジタル公共財等の構築に係る実証を支援するものだ。NTT Digitalは本事業を通じて、ブロックチェーン技術をはじめとした最新のデジタル技術の社会実装に、引き続き取り組んでいくとしている。

NTT Digitalのweb3 Jam実証事業の概要

Web3.0・ブロックチェーンについて

Web3.0・ブロックチェーンとは、分散型のインターネットと分散型台帳技術を組み合わせた次世代のウェブ技術のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 中央集権的な管理者不在のデータ管理が可能
• 高い透明性とセキュリティを実現
• ユーザー主導のデータ所有権と利用が可能

経済産業省の実証事業では、このWeb3.0・ブロックチェーン技術を活用し、産業及び社会における課題解決に資する公共性の高いユースケースの創出を目指している。NTT Digitalのweb3 Jamプロジェクトは、この技術を企業間連携に応用し、新たな価値創造と社会課題解決の可能性を探求するものだ。

web3 Jamプロジェクトに関する考察

NTT Digitalのweb3 Jamプロジェクトが経済産業省の実証事業に採択されたことは、Web3.0・ブロックチェーン技術の社会実装に向けた大きな一歩だと言える。特に、企業横断での新たなマーケティングの可能性を検証する点は、従来の業界の枠組みを超えた革新的なビジネスモデルの創出につながる可能性がある。ただし、技術の社会受容にはまだ課題も多く、セキュリティやプライバシーの問題に十分な配慮が必要だろう。

今後は、実証事業を通じて得られた知見や成果を広く公開し、他企業や業界全体での活用を促進することが重要だ。また、デジタル公共財としてのデータ標準の策定や連携基盤の構築は、Web3.0エコシステムの健全な発展に不可欠な要素となる。NTT Digitalには、技術面でのリーダーシップだけでなく、社会的な信頼性と透明性を確保しながらプロジェクトを推進することが求められるだろう。

将来的には、web3 Jamプロジェクトで培われた知見を基に、より広範な社会課題解決に向けたWeb3.0・ブロックチェーン技術の応用が期待される。例えば、行政サービスのデジタル化や、持続可能な社会の実現に向けた取り組みなど、公共性の高い分野での活用可能性は大きい。NTT Digitalの取り組みが、日本のデジタル変革を加速させる触媒となることを期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「「Web3.0・ブロックチェーンを活用したデジタル公共財等構築実証事業」に係る業務を受託 | 株式会社NTT Digitalのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000136141.html, (参照 24-08-16).
2. 経済産業省. https://www.meti.go.jp/index.html

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