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公開：2024-08-29

由風BIOメディカルが株式投資型クラウドファンディングを開始、ナノバイオロジー技術を活用した医療イノベーションに期待

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 由風BIOメディカルが9月7日から資金調達開始
• ナノバイオロジー技術を活用した体外検査薬を開発
• 再生医療関連の製造受託・開発製造支援を展開

由風BIOメディカルの株式投資型クラウドファンディング開始

イークラウド株式会社は2024年8月27日、第39号案件として由風BIOメディカル株式会社の事前開示を開始し、2024年9月7日から投資申込みの受付を開始すると発表した。由風BIOメディカルは沖縄発のバイオベンチャーで、ナノバイオロジー技術を用いた体外検査薬の開発と再生医療関連の製造受託・開発製造支援を主な事業としている。^[1]

由風BIOメディカルの体外検査薬は、従来のELISA法と比較して検査時間を4分の1に短縮し、ラテックス凝集法と比較して最大5倍の検査感度向上を実現したという。同社はグローバルに展開する大手医療メーカーと提携しながら、体外検査における新しいスタンダードを目指している。

また、同社は九州・沖縄地方最大級の細胞培養加工施設を活用し、再生医療関連の製造受託・開発製造支援を展開している。日立グループと連携し、細胞薬のサプライチェーンプラットフォームを整備する国内初の取り組みを進めており、沖縄県のバイオ関連産業事業化促進事業にも採択されている。

由風BIOメディカルの資金調達概要

由風BIOメディカルの募集ページはこちら

ナノバイオロジーについて

ナノバイオロジーとは、ナノ粒子の表面を制御する技術を生物学的応用に活用する分野のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• ナノスケールでの生体分子や細胞の操作が可能
• 高感度かつ迅速な検出技術の開発に貢献
• 医療診断や創薬研究への応用が期待される

由風BIOメディカルは、このナノバイオロジー技術を活用して体外検査薬の開発を行っている。同社の技術により、従来の検査方法と比較して検査時間の短縮や感度の向上が実現され、より効率的な医療診断や疾病の早期発見に貢献することが期待されている。

由風BIOメディカルの株式投資型クラウドファンディングに関する考察

由風BIOメディカルの取り組みは、予防医療の重要性が高まる中で、迅速かつ高感度な体外検査技術の開発という点で評価できる。特に、大手医療メーカーとの提携や日立グループとの連携は、同社の技術力と事業展開の可能性を示唆しており、投資家にとって魅力的なポイントとなるだろう。

一方で、バイオテクノロジー分野は研究開発に長期間と多額の資金が必要であり、商業化までのリスクも高い。株式投資型クラウドファンディングを通じて調達した資金が十分な成果につながるかどうかは、慎重に見極める必要がある。また、再生医療分野の規制や市場動向の変化も、事業展開に影響を与える可能性がある。

今後は、由風BIOメディカルが開発する体外検査薬の臨床試験結果や製品化の進捗、再生医療関連の受託事業の拡大状況などが注目される。さらに、沖縄県のバイオ産業振興策との連携や、グローバル展開の可能性についても期待したい。同社の成長が、日本のバイオベンチャー育成のモデルケースとなることを期待する。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「大手との提携開始！ナノバイオロジーで検査医療の技術革新と再生医療の産業化に挑む「由風BIOメディカル」、イークラウドを通じた2回目の資金調達を9月7日に開始 | イークラウド株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000084.000054017.html, (参照 24-08-29).

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