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公開：2024-08-31

Green CarbonがSETA 2024でタイのカーボンクレジット市場を紹介、東南アジアでの事業展開に期待

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Green CarbonがSETA 2024に登壇・出展
• タイでのカーボンクレジットポテンシャルを紹介
• JETROジャパンパビリオンに出展

Green CarbonがSETA 2024でタイのカーボンクレジット市場を紹介

Green Carbon株式会社は、2024年8月15日から17日にかけてタイのバンコクで開催された「Sustainable Energy Technology Asia (SETA) 2024」に参加し、CEOの大北潤氏が登壇した。同社はJETRO設置のジャパンパビリオンに出展し、タイの自然領域におけるカーボンクレジットのポテンシャルや活用方法について紹介を行った。^[1]

SETAは、スマートエネルギーの未来を構築するための革新技術やソリューションを紹介する大規模な展示会だ。2016年の初開催以来、再生可能エネルギーおよびスマートエネルギー業界を対象に、最新の設備やシステム、技術が展示されている。エネルギー業界が直面する発電による二酸化炭素排出削減という重要課題に対応する場として機能している。

Green Carbonは、東南アジアを中心に自然由来のカーボンクレジット創出に取り組んでおり、森林保全や水田、マングローブ植林、牛のゲップ削減、バイオ炭プロジェクトなど、幅広い分野でのカーボンクレジット創出を展開している。今回のSETA 2024への参加は、同社の東南アジアでの事業展開におけるカーボンクレジット創出の取り組みが評価されたことによるものだ。

SETA 2024とGreen Carbonの出展内容まとめ

SETA 2024の詳細はこちら

カーボンクレジットについて

カーボンクレジットとは、二酸化炭素などの温室効果ガスの排出削減量や吸収量を認証により数値化し、取引可能な形にしたものだ。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 温室効果ガス排出削減・吸収プロジェクトによって生成
• 第三者機関による認証が必要
• 企業や国家間で取引可能

Green Carbonは、タイにおける自然由来のカーボンクレジット創出に注力している。特に、タイの1000万haに及ぶ水田面積は大規模なカーボンクレジット創出のポテンシャルを秘めている。同社は今後、タイでの事業展開を促進しつつ、カーボンクレジット創出を通じてタイの脱炭素活動に貢献していく方針だ。

Green CarbonのSETA 2024参加に関する考察

Green CarbonがSETA 2024に参加したことは、東南アジア市場におけるカーボンクレジット事業の重要性を示す出来事だと言える。タイの豊富な自然資源を活用したカーボンクレジット創出は、地域の持続可能な発展と気候変動対策の両立に大きく貢献する可能性がある。一方で、カーボンクレジットの信頼性や透明性の確保、地域コミュニティとの協調など、克服すべき課題も存在するだろう。

今後、Green Carbonには技術革新を通じてカーボンクレジットの測定・検証・報告（MRV）プロセスの効率化を進めることが期待される。また、タイ政府や現地企業との連携を強化し、カーボンクレジット市場の制度設計や普及啓発にも積極的に関与していくことが重要だ。さらに、水田以外の自然資源を活用した新たなカーボンクレジットプロジェクトの開発も、事業拡大の鍵を握るだろう。

Green Carbonの取り組みは、東南アジア全体のカーボンクレジット市場の発展に大きな影響を与える可能性がある。タイでの成功モデルを他の東南アジア諸国に展開することで、地域全体の脱炭素化に貢献することが期待される。同時に、国際的なカーボンクレジット取引の枠組みづくりにも積極的に参画し、グローバルな気候変動対策の一翼を担うことが望まれる。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「Green Carbon株式会社は、タイで開催された「Sustainable Energy Technology Asia (SETA) 2024」に登壇・出展 | Green Carbon株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000095.000117956.html, (参照 24-08-31).

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