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公開：2024-09-05

Mozillaが Firefox v130.0 をリリース、選択テキスト翻訳機能とFirefox Labs導入でユーザビリティ向上

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• Firefoxの最新版v130.0がリリース
• 選択テキストの翻訳機能が追加
• Firefox Labsページで実験的機能を提供

Mozillaが Firefox v130.0 をリリース、新機能追加でユーザビリティ向上

Mozillaは2024年9月3日（米国時間）、デスクトップ向けウェブブラウザ「Firefox」の最新版v130.0をリリースチャネルで公開した。本バージョンでは、ページ全体を翻訳した後に選択したテキスト部分を別の言語に翻訳する機能が追加された。これにより、ユーザーはより柔軟に多言語コンテンツを理解できるようになる。^[1]

また、新たに「Firefox Labs」ページが設定に追加された。この機能により、ユーザーは実験的な機能を簡単に試すことが可能になる。具体的には、AIチャットボットをサイドバーに追加する機能や、タブ切り替え時に動画をピクチャーインピクチャーで自動表示する機能などが提供されている。

さらに、Linuxユーザーにとって重要な改善として、スクロール可能な領域でのオーバースクロールアニメーションがデフォルトで有効になった。これにより、Linuxプラットフォームでのブラウジング体験が向上し、他のOSとの操作感の統一が図られている。

Firefox v130.0の新機能まとめ

WebCryptoAPIについて

WebCryptoAPIとは、ウェブアプリケーションで暗号化操作を行うためのJavaScript APIのことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• ブラウザ内で直接暗号化処理が可能
• 高度な暗号アルゴリズムをサポート
• セキュアな乱数生成機能を提供

Firefox v130.0では、WebCryptoAPIにCurve25519プリミティブのサポートが追加された。これにより、Ed25519署名とX25519鍵生成が可能になり、より高度な暗号化処理がウェブアプリケーション上で実行できるようになった。この更新は、ウェブセキュリティの向上に大きく貢献する可能性がある。

Firefox v130.0に関する考察

Firefox v130.0の新機能は、ユーザビリティとセキュリティの両面で大きな進歩を示している。特に選択テキストの翻訳機能は、グローバル化が進む現代社会において非常に有用だ。この機能により、ユーザーはより効率的に多言語コンテンツを理解できるようになり、言語の壁を越えた情報アクセスが容易になるだろう。

Firefox Labsの導入は、ブラウザの革新的な機能開発を加速させる可能性がある。ユーザーが実験的機能を簡単に試せるようになることで、フィードバックのサイクルが短縮され、より洗練された機能が迅速にリリースされる可能性がある。一方で、実験的機能の安定性や互換性の問題が生じる可能性もあるため、ユーザーへの適切な注意喚起が重要になるだろう。

WebCryptoAPIの拡張は、ウェブアプリケーションのセキュリティ強化に大きく貢献する。今後は、この機能を活用した新たなセキュアなウェブサービスの登場が期待される。同時に、開発者向けのドキュメンテーションやツールの充実が、この機能の普及には不可欠だ。Mozillaには、セキュリティと使いやすさのバランスを保ちつつ、さらなる機能拡張を期待したい。

参考サイト

1. ^ mozilla. 「Firefox 130.0, See All New Features, Updates and Fixes」. https://www.mozilla.org/en-US/firefox/130.0/releasenotes/, (参照 24-09-05).

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