セキュリティ

SECURITY

公開：2024-09-05

宮川製作所が小型顔認証端末Knoctoi Liteを発売、オフィスセキュリティの革新に貢献

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 宮川製作所が顔認証端末Knoctoi Liteを発売
• 小型化・軽量化を実現し、オフィス利用に最適
• 日本製で電気錠や勤怠システムと連携可能

宮川製作所の顔認証端末Knoctoi Liteがオフィスセキュリティを革新

株式会社宮川製作所は、前作Knoctoi Standardの機能を継承しつつ大幅な小型化・軽量化を実現した顔認証端末「Knoctoi Lite」を2024年9月3日にリリースした。オフィス利用に最適なスマートなデザインを実現し、白と黒の2色展開で提供される本製品は、顔認証とセキュリティカードによる二要素認証に対応している。^[1]

Knoctoi Liteは、マスクや眼鏡を着用していても認証可能で、最短0.2秒という高速な認証スピードを誇る。PoE給電に対応し、設計から施工まで全てを自社で完結させた安心の日本製であることも特筆すべき点だ。電気錠との連携により自動開錠が可能となり、スピーディーな入退室管理を実現している。

本製品は入退室管理システムとの連携も可能で、時間、人、場所の一元管理を実現する。大量の顔写真を一括アップロードできる機能や、数年分の履歴を振り返る機能も備えており、オフィスのセキュリティ管理を効率化する。今後は、Bluetoothやスマートロックとの組み合わせによる配線不要システムの実現や、車や宅配ボックスなどへの活用拡大も視野に入れている。

Knoctoi Liteの主な仕様と機能

二要素認証について

二要素認証とは、2つの異なる要素を組み合わせて本人確認を行う認証方式のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 単一の認証方式よりも高いセキュリティレベルを実現
• 「知識」「所有」「生体」の3要素から2つを組み合わせて使用
• 一方の要素が漏洩しても、もう一方があれば不正アクセスを防止可能

Knoctoi Liteでは、顔認証（生体要素）とセキュリティカード（所有要素）を組み合わせた二要素認証を採用している。この方式により、セキュリティカードの紛失や顔認証データの漏洩といった単一のリスクを大幅に軽減し、オフィスのセキュリティレベルを飛躍的に向上させることが可能となる。二要素認証の採用は、現代のセキュリティ対策において標準的な手法となりつつある。

Knoctoi Liteに関する考察

Knoctoi Liteの登場は、オフィスセキュリティの分野に新たな革新をもたらす可能性を秘めている。特に、小型化・軽量化によるデザイン性の向上と、高速な認証速度は、ユーザビリティとセキュリティの両立を実現した点で評価できる。しかし、顔認証技術の精度向上や、プライバシー保護に関する懸念は今後も継続的な課題となるだろう。

将来的には、AIを活用した異常検知機能の搭載や、クラウドベースの中央管理システムとの連携強化が期待される。これにより、不審者の早期発見や、複数拠点のセキュリティ一元管理が可能となり、企業の安全管理体制がさらに強化されるだろう。また、顔認証データの暗号化技術の進化や、定期的なソフトウェアアップデートによるセキュリティ強化も重要な課題となる。

Knoctoi Liteの今後の展開として、モバイルアプリとの連携による遠隔管理機能の追加や、IoTデバイスとの連携によるスマートオフィス化の促進が考えられる。これらの機能拡張により、Knoctoi Liteは単なる入退室管理デバイスから、オフィス全体のセキュリティとコミュニケーションを統合管理するプラットフォームへと進化する可能性を秘めている。宮川製作所には、この可能性を追求し、より安全で効率的なワークスペース創出に貢献することを期待したい。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「オフィスにピッタリなスマートデザインの顔認証端末登場！　　　　白と黒の２色展開「Knoctoi Lite」発売開始 | 株式会社　宮川製作所のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000008.000140720.html, (参照 24-09-05).

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