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公開：2024-09-05

NPO法人こんぺいとう企画が障害者向けオンラインライタースクール「もくもくライタースクール」を開校、就労支援の新たな形を提案

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• 障害者向けオンラインライタースクール開校
• NPO 法人こんぺいとう企画が運営
• 就労支援とメディアサイト開設予定

障害者向けオンラインライタースクール「もくもくライタースクール」開校

特定非営利活動法人こんぺいとう企画は、2024年8月22日に障害や病気のある方向けのオンラインライタースクール「もくもくライタースクール」を開校した。このスクールは、長期安定的に働くことが困難な全国の障害者や病気を持つ人々を対象とした学びの場を提供することを目的としている。クラウドファンディングで3,813,000円の支援を獲得し、205名の支援者からの協力を得て実現した取り組みだ。^[1]

「もくもくライタースクール」の特徴として、業界最安値の1コンテンツ330円（税込み）という価格設定や、1コンテンツ5分程度の手軽な視聴時間が挙げられる。オンラインでいつでもどこでも受講可能な点も、障害や病気を持つ人々にとって大きな利点となっている。ライティング基礎、SEO、マーケティング、取材など幅広い内容を扱い、プロライターや専門家による監修も行われている。

このスクールは単なる学びの場にとどまらず、2024年12月には就労の場となるメディアサイトの開設も予定している。さらに、2025年6月までには就労継続支援B型事業所としての運営へと移行することを目指している。これにより、障害者雇用における収益性と安定性を実現し、全国のモデルケースとなるサービスを展開していく方針だ。

もくもくライタースクールの特徴まとめ

もくもくライタースクールの詳細はこちら

就労継続支援B型事業所について

就労継続支援B型事業所とは、一般企業での就労が困難な障害者に対して、就労の機会を提供するとともに、生産活動を通じて、その知識及び能力の向上のために必要な訓練を行う福祉サービスのことを指す。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• 雇用契約を結ばずに、利用者が自分のペースで働ける
• 障害の程度に応じた作業や訓練を受けられる
• 工賃（作業報酬）を得ることができる

現在、就労継続支援B型事業所の工賃は月額平均17,031円（時給243円）と低い水準にとどまっている。こんぺいとう企画が目指す収益性と安定性を実現する就労継続支援B型事業所は、この課題に対する新たなアプローチとして注目される。障害者の経済的自立と社会参加の促進に大きな影響を与える可能性がある。

障害者向けオンラインライタースクールに関する考察

もくもくライタースクールの開校は、障害者の就労支援に新たな可能性をもたらす画期的な取り組みだ。特に、低価格でアクセスしやすいオンライン形式を採用している点は、移動や時間の制約がある障害者にとって大きなメリットとなる。また、ライティングスキルの習得は、在宅でも活躍できる職業の選択肢を広げることにつながるだろう。

一方で、オンラインでの学習が苦手な人や、機器の操作に不安がある障害者への対応が課題となる可能性がある。また、スクール卒業後の実際の就労機会の創出や、継続的な支援体制の構築も重要な課題だ。これらの問題に対しては、個別のサポート体制の強化や、企業との連携による実践的なインターンシップの導入などが解決策として考えられる。

今後は、ライティング以外のスキルも学べるコース拡充や、障害の種類や程度に応じたカリキュラムのカスタマイズなどが期待される。さらに、このモデルが成功すれば、他の就労継続支援B型事業所にも波及し、障害者の就労支援の質が全体的に向上する可能性がある。障害者の社会参加と経済的自立を促進する新たな取り組みとして、もくもくライタースクールの今後の展開に注目が集まるだろう。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「障害や病気のある方のためのオンラインライタースクール開校！車椅子の詩人・エッセイストの豆塚エリの居場所作りプロジェクト。 | 特定非営利活動法人こんぺいとう企画のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000139909.html, (参照 24-09-05).

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