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NTT ComとトランスコスモスがAI活用Digital BPO領域で提携、顧客DX推進を加速

text: XEXEQ編集部

NTT ComとトランスコスモスがAI活用Digital BPO領域で提携、顧客DX推進を加速

PR TIMES より


記事の要約

  • NTT ComとトランスコスモスがAI活用のDigital BPO領域で提携
  • 両社の強みを活かした新規ソリューション開発と導入を推進
  • お客さまのDX推進加速と豊かな社会実現が目標

NTT ComとトランスコスモスのAI活用Digital BPO戦略的提携

NTTコミュニケーションズ株式会社(NTT Com)とトランスコスモス株式会社は2024年7月17日、AI活用時代のDigital BPOソリューション領域において戦略的事業提携を締結した。この提携は、NTT ComのAI技術やインフラと、トランスコスモスの業務ノウハウやDX活用人材を組み合わせることで、これまでにない強固なDigital BPOソリューションの提供を目指すものである。[1]

両社は「新規ソリューションの共同開発」と「顧客への導入・運用」の2つの分野で連携を深めることで、お客さまのDX推進を加速させる計画だ。この提携により、企業の持続的な経済成長実現に向けたICT技術の活用とDX人材の確保という課題に対し、より効果的なソリューションを提供することが可能になる。

本提携の背景には、少子高齢化による労働人口減少や、ICT技術のライフサイクルの短さ、ESG経営などの複雑な社会要請への対応など、企業が直面する様々な課題がある。NTT Comとトランスコスモスは、それぞれの強みを活かしたソリューション提供により、これらの課題解決を支援し、日本経済の持続的な発展を後押しする狙いだ。

NTT Com トランスコスモス
強み AI技術、IOWN、5G、IoT、クラウドなど最新テクノロジー Digital BPO、法人向けBPO業務、コンタクトセンター運営
役割 インフラ・テクノロジーの提供 高度なノウハウ・DX活用人材の提供
主な提供内容 NTT版大規模言語モデル「tsuzumi」、GHG可視化ソリューション、LGPF GHG排出算定ソリューション、公共向けソリューション

Digital BPOとは

Digital BPOとは、BPO(Business Process Outsourcing)業務と各種テクノロジーを融合したお客さま業務の変革を支援するサービスの総称である。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

  • AI技術とBPO業務の融合
  • 業務効率化とコスト削減の実現
  • デジタル技術を活用した業務プロセスの最適化
  • 顧客企業のDX推進支援
  • 高度な専門知識とテクノロジーの組み合わせ

Digital BPOは、従来のBPOにデジタル技術を組み合わせることで、より高度な業務支援を可能にする。企業のデジタル化ニーズに応え、業務効率の向上や競争力強化に貢献するソリューションとして注目を集めている。

AI活用による次世代コンタクトセンターの開発

本提携の具体的な取り組みの一つとして、NTT版大規模言語モデル「tsuzumi」を活用したセキュアなAIコンタクトセンターの開発が挙げられる。この次世代コンタクトセンターは、「tsuzumi」の超軽量という特徴を活かし、専門的な内容や各社特有の情報を学習させることで回答精度を向上させる仕組みを持つ。

オンプレミス環境やNTTグループのプライベートクラウドでの利用が可能なため、個人情報や機密情報の取り扱いに高いセキュリティが求められる金融業界などを中心に、2027年末までに約100社への導入を目指している。また、AI自動応対サービスの展開により、顧客のCX(Customer Experience)向上にも貢献する計画だ。

NTT ComとトランスコスモスのDigital BPO提携に関する考察

NTT ComとトランスコスモスのDigital BPO領域における戦略的提携は、AI技術の進化と企業のDXニーズの高まりを背景に、大きな可能性を秘めている。両社の強みを組み合わせることで、より高度で効果的なソリューションの提供が期待できるが、一方で技術の急速な進化に対応し続けることが課題となるだろう。

今後は、AI技術のさらなる進化に合わせたソリューションの拡充や、セキュリティ面での強化が求められる。特に、AIの判断プロセスの透明性確保や、データプライバシーの保護など、AI活用に伴う倫理的な課題への対応が重要になってくるだろう。また、Digital BPOの導入による人間の仕事の変化に対応するため、従業員のリスキリングや新たな役割の創出も必要になる。

この提携によるメリットは、主に企業のDX推進を加速させたい顧客にもたらされる。AI技術とBPOのノウハウを組み合わせたソリューションにより、業務効率化やコスト削減、顧客体験の向上などが期待できる。一方で、従来型のBPO事業者やAI技術に対応できない企業にとっては、競争力の低下につながる可能性もある。

NTT ComとトランスコスモスのDigital BPO提携は、日本企業のDX推進と競争力強化に大きく貢献する可能性を秘めている。今後は、技術革新のスピードに対応しつつ、顧客ニーズに合わせたソリューションの開発と、AI活用に伴う課題への適切な対応が、成功の鍵を握るだろう。両社の取り組みが、日本のデジタル化とAI活用の新たなモデルケースとなることが期待される。

参考サイト

  1. ^ PR TIMES. 「NTT Comとトランスコスモス、AI活用時代のDigital BPOソリューション領域において戦略的事業提携を締結 | トランスコスモス株式会社のプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001772.000000183.html, (参照 24-07-18).

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