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公開：2024-07-18

MODEがBizStack Assistantをアップデート、ユーザー管理機能とメトリクス定義取得を実現

text: XEXEQ編集部

記事の要約

• BizStack Assistantに新機能追加
• BizStack Consoleから設定が可能に
• Entityのメトリクス定義取得を実現

BizStack Assistantの新機能追加でユーザビリティ向上

MODE, Inc.は2024年7月16日、IoTプラットフォーム「BizStack」のチャットボット「BizStack Assistant」に新機能を追加すると発表した。この更新により、ユーザーはBizStack Consoleから直接BizStack Assistantの設定を行えるようになり、管理の利便性が大幅に向上した。これにより、ユーザーは自身のニーズに合わせてAIアシスタントをカスタマイズし、より効率的な業務遂行が可能となる。^[1]

新機能の中でも特筆すべきは、BizStack AssistantのKnowledge Base更新機能だ。ユーザーは業務知識や作業手順書などをCSVファイルでアップロードすることで、AIアシスタントに簡単に新しい情報を学習させることができる。これにより、BizStack Assistantは常に最新の業務知識を保持し、ユーザーからの質問に対してより正確で適切な回答を提供できるようになる。

さらに、Entityのメトリクス定義取得機能も追加された。この機能により、ユーザーはBizStack Assistantを通じてIoT基盤が収集しているデータの種類や単位を簡単に確認できるようになる。例えば、特定の機器や施設のセンサーデータの詳細を自然言語で問い合わせることが可能となり、データ分析や意思決定の迅速化につながる。

Entityとは

Entityとは、BizStackシステムにおいて現実世界の対象を抽象化して表現したものを指す。主な特徴として、以下のような点が挙げられる。

• 階層的なモデル構造を持つ
• 実世界の対象を論理的に表現
• データの関連付けと管理を容易にする
• IoTデバイスや施設、組織などを表現可能
• メトリクス（時系列データ）と紐付けられる

Entityは、例えば「企業」「オフィス」「フロア」「会議室」「環境センサー」といった具合に、現実世界の階層構造を反映して定義される。これにより、複雑な現実世界のデータを論理的に整理し、効率的な管理と分析を可能にする。

BizStack Assistantの進化がもたらす業務効率化

BizStack Assistantの新機能追加は、ユーザー企業の業務プロセスに大きな変革をもたらす可能性を秘めている。特に、Knowledge Base更新機能により、AIアシスタントが常に最新の業務知識を保持できるようになったことは注目に値する。これにより、従業員の問い合わせ対応時間の削減や、新人教育の効率化など、幅広い分野での業務改善が期待できる。

また、Entityのメトリクス定義取得機能は、データドリブンな意思決定を加速させるだろう。例えば、製造現場の管理者が生産ラインの特定センサーの詳細情報を即座に確認できるようになれば、異常検知や生産性向上のための施策立案が迅速化される。このように、BizStack Assistantは単なる情報提供ツールから、意思決定支援システムへと進化を遂げつつある。

BizStack Assistantのアップデートに関する考察

BizStack Assistantの今回のアップデートは、AIとIoTの融合がもたらす業務革新の可能性を示唆している。ユーザーによる直接的な管理が可能になったことで、各企業の固有のニーズや業務フローに合わせたカスタマイズが容易になる。これにより、AIアシスタントの活用範囲が大きく広がり、より多くの企業でDX推進の中核ツールとして採用される可能性が高まるだろう。

一方で、AIアシスタントの管理権限が各ユーザーに委ねられることで、セキュリティリスクや情報管理の問題が新たに浮上する可能性もある。企業秘密や個人情報の取り扱いに関するガイドラインの整備や、アクセス権限の適切な設定など、運用面での課題にも注意を払う必要がある。MODEには、これらの潜在的なリスクに対するソリューションの提供も期待したい。

今後、BizStack Assistantにはさらなる機能拡張が望まれる。例えば、自然言語処理能力の向上による多言語対応や、音声インターフェースの実装によるハンズフリー操作の実現などが考えられる。また、機械学習モデルの継続的な改善により、ユーザーの行動パターンを学習し、より高度な予測や提案を行える機能の追加も期待される。

このアップデートによる恩恵は、主にITシステム管理者や現場のマネージャーにもたらされると考えられる。システム管理者にとっては運用負荷の軽減と柔軟なカスタマイズ、マネージャーにとっては迅速な情報アクセスと意思決定支援が実現される。一方、従来のIT部門の役割が一部縮小される可能性もあり、新たなスキルセットの獲得や役割の再定義が求められるかもしれない。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「現場の”今”の状況を知るAIアシスタント「BizStack Assistant」ユーザーによる各種設定が可能に | MODE, Incのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000178.000035514.html, (参照 24-07-18).

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