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公開：2024-09-11

コンテックがNVIDIA Jetson AGX Orin搭載の小型AIコンピュータDX-M2300シリーズを発表、最大275 TOPSのAI性能を小型ファンレス筐体で実現

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

• コンテックがNVIDIA Jetson AGX Orin搭載のAIコンピュータを発売
• 最大275 TOPSのAI性能を小型ファンレス筐体で実現
• AMRなどのロボティクスアプリケーションに最適

NVIDIA Jetson AGX Orin搭載の小型AIコンピュータDX-M2300シリーズ発表

株式会社コンテックは2024年9月10日、NVIDIA Jetson AGX Orinを搭載した組み込み用ファンレス・コンピュータDX-M2300シリーズを発表した。このAIコンピュータは、サーバクラスのAI性能を持ち、最大275 TOPS (INT 8)のAI推論処理能力を小型筐体で実現している。2024年9月13日より受注を開始する予定だ。^[1]

DX-M2300シリーズは、大型ヒートシンクを採用するなどの独自の放熱技術により、幅200×奥行200×高さ65 (mm)の小型筐体でファンレス動作を実現している。この小型化により、EIA 19インチラックに2Uの高さで2台収納することが可能となった。自立制御に必要なAI性能を持つ小型の組み込み用コンピュータとして、AMR (自律制御走行搬送ロボット)などのロボティクスアプリケーションに適している。

新製品の特長として、NVMeストレージの標準搭載や長期供給・長期保守の実現、高信頼・長寿命部品の採用などが挙げられる。また、2つのGigabit LANポートを搭載しており、カメラからの映像取得と上位情報系ネットワークといった異なるネットワーク階層を相互接続するエッジコンピューティングに最適だ。さらに、-20 ～ 60℃の周囲温度環境に対応しており、さまざまな環境での使用が可能となっている。

DX-M2300シリーズの製品ラインナップ

DX-M2300シリーズの詳細はこちら

TOPSについて

TOPSとは、「Tera Operations per Second」の略称で、1秒間に実行できる演算回数を兆単位で表す性能指標である。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

• AI処理性能を表す一般的な指標
• INT 8（8ビット整数）演算の性能を示す
• 数値が大きいほど高性能なAI処理が可能

DX-M2300シリーズでは、最大275 TOPS (INT 8)のAI性能を実現している。これは前世代のJetson AGX Xavierの約8倍の性能であり、エッジデバイスでありながらデータセンター向けGPUボードに匹敵する処理能力を持つ。この高いAI性能により、リアルタイムでの画像認識や自然言語処理など、複雑なAIタスクをエッジで効率的に実行することが可能となる。

参考サイト

1. ^ PR TIMES. 「サーバクラスのAI性能を備えるNVIDIA® Jetson AGX Orin™を搭載、ファンレス動作の小型AIコンピュータ DX-M2300シリーズを新発売 | 株式会社コンテックのプレスリリース」. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000044.000029688.html, (参照 24-09-11).
2. NVIDIA. https://www.nvidia.com/ja-jp/

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