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M.2とは?意味をわかりやすく簡単に解説

text: XEXEQ編集部


M.2とは

M.2はコンピュータ内部で使用される小型のストレージデバイスやその他の拡張カードを接続するためのインターフェース規格です。この規格は、以前のmSATAインターフェースを置き換えるものとして開発されました。

M.2規格は、SSDやWi-Fiカード、Bluetoothカードなど、さまざまな種類のデバイスに対応しています。M.2スロットは、マザーボード上に直接実装されており、省スペースで高速なデータ転送が可能です。

M.2デバイスは、サイズや形状、インターフェース、キーの種類によって分類されます。サイズは、22mm幅で30mm、42mm、60mm、80mm、110mmの長さがあります。

インターフェースには、SATA、PCIe、USBがあり、対応するM.2スロットとの互換性を確認する必要があります。また、M.2デバイスには、異なるキー(ノッチ)の位置があり、これにより物理的な互換性が決定します。

M.2 SSDは、高速なデータ転送速度と低消費電力、コンパクトなサイズが特徴で、ノートパソコンやデスクトップパソコンのストレージ容量を増やすのに適しています。M.2規格の採用により、コンピュータの性能と拡張性が大幅に向上しました。

M.2デバイスのサイズと形状

M.2デバイスのサイズと形状に関して、以下3つを簡単に解説していきます。

  • M.2デバイスの幅と長さの種類
  • M.2デバイスの厚さと重量
  • M.2デバイスの形状とキーの位置

M.2デバイスの幅と長さの種類

M.2デバイスの幅は、22mmに統一されています。一方、長さは30mm、42mm、60mm、80mm、110mmの5種類があります。

長さの違いは、M.2スロットとの互換性に影響します。マザーボードのM.2スロットの長さに合ったM.2デバイスを選ぶ必要があります。

一般的に、長さが長いほどより多くのNANDフラッシュチップを搭載でき、ストレージ容量を増やすことができます。ただし、デバイスの長さがM.2スロットの長さを超えないように注意が必要です。

M.2デバイスの厚さと重量

M.2デバイスの厚さは、通常3.5mm以下に抑えられています。この薄型設計により、ノートパソコンなどの限られたスペースにも容易に組み込むことができます。

M.2デバイスの重量は、サイズや搭載されているコンポーネントによって異なりますが、一般的に数グラム程度と非常に軽量です。この軽量性は、ポータブルデバイスへの適用に大きく貢献しています。

M.2デバイスの薄型軽量設計は、モバイルコンピューティングの発展に大きく寄与しており、ノートパソコンやタブレットなどの携帯性と性能の両立を可能にしています。

M.2デバイスの形状とキーの位置

M.2デバイスの形状は、長方形の基板に各種コンポーネントが搭載された単純な構造をしています。ただし、M.2デバイスとM.2スロットの互換性を確保するために、キー(ノッチ)の位置が重要な役割を果たします。

キーの位置は、M.2デバイスの種類やインターフェースによって異なります。一般的なキーの種類には、B Key、M Key、B&M Keyがあります。

M.2スロットとデバイスのキーの位置が一致していないと、物理的に接続できないため、互換性のあるデバイスを選ぶ必要があります。キーの位置を確認することで、M.2デバイスとM.2スロットの適合性を判断できます。

M.2デバイスのインターフェース

M.2デバイスのインターフェースに関して、以下3つを簡単に解説していきます。

  • M.2 SATAインターフェース
  • M.2 PCIeインターフェース
  • M.2 USBインターフェース

M.2 SATAインターフェース

M.2 SATAインターフェースは、従来の2.5インチSATAドライブと同じプロトコルを使用しています。このインターフェースを採用したM.2 SSDは、SATA 6Gbpsの速度で動作します。

M.2 SATAは、互換性が高く、多くのマザーボードで利用可能です。ただし、転送速度はPCIeインターフェースと比較すると低くなります。

M.2 SATAインターフェースは、低価格で容量の大きなストレージソリューションを求めるユーザーに適しています。SATAインターフェースの採用により、既存のシステムとの互換性を維持しつつ、M.2の利点を活用できます。

M.2 PCIeインターフェース

M.2 PCIeインターフェースは、高速なデータ転送を実現するために設計されています。PCIeは、CPUとの直接的な接続を提供し、レーンの数に応じて転送速度が向上します。

一般的なM.2 PCIe SSDは、2レーン(PCIe x2)または4レーン(PCIe x4)構成で動作します。PCIe x4接続のM.2 SSDは、SATAインターフェースと比較して著しく高速なデータ転送が可能です。

M.2 PCIeインターフェースは、高性能なストレージソリューションを求めるユーザーに最適です。特にNVMe(Non-Volatile Memory Express)プロトコルを採用したM.2 PCIe SSDは、最高レベルの速度と低レイテンシを実現します。

M.2 USBインターフェース

M.2 USBインターフェースは、USBデバイスをマザーボードに直接接続するために使用されます。このインターフェースは、主にWi-FiカードやBluetoothカードなどのワイヤレス通信モジュールに採用されています。

M.2 USBデバイスは、USB 2.0または USB 3.0プロトコルに対応しており、対応するUSBコントローラとの互換性が必要です。M.2 USBインターフェースにより、ワイヤレス通信モジュールをコンパクトに統合できます。

M.2 USBインターフェースは、ワイヤレス接続を必要とするノートパソコンやタブレットなどのポータブルデバイスに最適です。USBインターフェースを採用することで、柔軟性と拡張性を確保しながら、省スペース化を実現しています。

M.2スロットとの互換性

M.2スロットとの互換性に関して、以下3つを簡単に解説していきます。

  • M.2スロットのサイズとデバイスの適合性
  • M.2スロットのインターフェースとデバイスの互換性
  • M.2スロットのキーとデバイスの物理的な適合性

M.2スロットのサイズとデバイスの適合性

M.2スロットは、デバイスの長さに対応するサイズがあります。一般的なサイズは、2242、2260、2280です。これらの数字は、M.2デバイスの幅と長さを表しています。

M.2デバイスを選ぶ際は、マザーボードのM.2スロットのサイズを確認し、適合するデバイスを選ぶ必要があります。デバイスがスロットよりも長い場合、物理的に接続できないことがあります。

ただし、M.2スロットの中には、複数のサイズに対応しているものもあります。例えば、2280サイズのスロットに2242サイズのデバイスを取り付けることができる場合があります。互換性を確認することで、適切なデバイスを選択できます。

M.2スロットのインターフェースとデバイスの互換性

M.2スロットは、SATAまたはPCIeインターフェースに対応しています。M.2デバイスを選ぶ際は、スロットのインターフェースとの互換性を確認する必要があります。

SATAインターフェースのM.2スロットには、SATAデバイスのみを接続できます。一方、PCIeインターフェースのM.2スロットは、PCIeデバイスとSATAデバイスの両方に対応している場合があります。

マザーボードのM.2スロットの仕様を確認し、デバイスのインターフェースが適合していることを確認することが重要です。互換性のないデバイスを接続すると、動作しないだけでなく、機器に損傷を与える可能性もあります。

M.2スロットのキーとデバイスの物理的な適合性

M.2スロットとデバイスには、物理的な互換性を確保するためのキー(ノッチ)があります。キーの位置は、M.2デバイスの種類やインターフェースによって異なります。

一般的なキーの種類には、B Key、M Key、B&M Keyがあります。B Keyは、SATAデバイス用、M KeyはPCIeデバイス用、B&M KeyはSATAとPCIeの両方に対応しています。

M.2デバイスを選ぶ際は、スロットのキーの種類と位置を確認し、デバイスのキーと一致していることを確認する必要があります。キーが一致していない場合、物理的に接続できず、互換性がありません。キーの適合性を確認することで、トラブルを未然に防ぐことができます。

※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。

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