東京メトロがFortniteで銀座線マップ「SAVE THE STATION」を公開、バーチャル駅体験の提供へ

text: XEXEQ編集部
（記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります）

記事の要約

東京メトロがFortniteで銀座線マップを公開
オリジナルゲームマップ「SAVE THE STATION」を発表
お披露目会とVTuber大会を開催予定

東京メトロがFortniteで銀座線マップを公開、ゲーム内イベントも開催

東京地下鉄株式会社（東京メトロ）は2024年9月11日、Epic Gamesが運営する『Fortnite』において、浅草駅から渋谷駅を結ぶ東京メトロ銀座線を舞台にしたオリジナルゲームマップ「SAVE THE STATION」を同日に公開したことを発表した。このゲームマップは、実際の銀座線の駅をモチーフに『Fortnite』のクリエイティブモードで製作されており、プレイヤーは銀座線の駅を舞台に敵と戦うことになる。^[1]

「SAVE THE STATION」では、浅草駅、上野駅、銀座駅、渋谷駅に現れる敵と戦いながら駅を守るストーリーが展開される。実際の駅の図面を元に再現されており、駅構内の内装や電車は実物に近いテクスチャーで表現されている。このため、プレイヤーはまるで本物の駅に訪れたかのような世界観の中でゲーム体験を楽しむことができるだろう。

東京メトロは、オリジナルゲームマップの公開を記念して2つのオンラインイベントを開催する。2024年9月13日にはゲームマップのお披露目会を、同年10月25日から11月7日まではVTuber大会を実施する予定だ。これらのイベントを通じて、多くのユーザーに新しいゲームマップを体験してもらい、バーチャル空間での「銀座線のお出かけ」を楽しんでもらうことを目指している。

Fortniteでの東京メトロ銀座線マップの特徴まとめ

	ゲームマップ	オンラインイベント
名称	SAVE THE STATION	お披露目会、VTuber大会
特徴	実際の駅をモチーフに再現	ゲームマップの紹介と競技会
対象駅	浅草、上野、銀座、渋谷	-
開催日	2024年9月11日公開	9月13日、10月25日～11月7日
目的	バーチャル銀座線体験	ユーザー参加促進

Fortniteのクリエイティブモードについて

Fortniteのクリエイティブモードとは、ユーザーが独自のゲームを開発しリリースできる機能のことを指しており、主な特徴として以下のような点が挙げられる。

カスタムゲームマップの作成が可能
独自のゲームルールやモードの設定ができる
作成したコンテンツを他のプレイヤーと共有可能

東京メトロが活用したFortniteのクリエイティブモードは、企業や団体がブランドプロモーションや新しい形のエンターテインメントを提供する手段として注目を集めている。実際の銀座線をモチーフにしたゲームマップ「SAVE THE STATION」の公開は、この機能を活用した革新的なマーケティング戦略の一例と言えるだろう。

Fortniteでのメトロマップリリースに関する考察

東京メトロがFortniteでオリジナルゲームマップを公開したことは、公共交通機関のデジタル戦略として斬新な取り組みだ。実際の駅や電車を精密に再現することで、ゲーム内でのリアルな体験を提供し、若年層を中心に新たな顧客層の開拓につながる可能性がある。一方で、ゲーム内での駅の描写が現実と異なる場合、利用者の混乱を招く恐れもあるため、ゲーム体験と実際の利用体験のバランスを取ることが課題となるだろう。

今後起こり得る問題として、ゲーム内での不適切な行動や、現実の駅でゲームと同様の行動を取ろうとする利用者の出現が考えられる。これらの問題に対しては、ゲーム内での明確なガイドラインの設定や、現実とゲームの区別に関する啓発活動を行うことが解決策となり得る。また、セキュリティ面での懸念も考慮し、駅の重要設備や安全に関わる情報の取り扱いには十分な注意を払う必要がある。

将来的には、ゲーム内で獲得したポイントを実際の乗車券と交換できる仕組みや、リアルタイムの運行情報をゲームに反映させるなど、バーチャルとリアルを融合させた新しいサービスの展開が期待される。こうした取り組みを通じて、東京メトロはデジタル時代における公共交通機関の新たな価値創造と、より幅広い世代へのアプローチを実現していくことができるだろう。