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Android端末ミラーリングツール「scrcpy」v2.7でゲームパッド入力がサポート、PCでのAndroidゲームプレイがより快適に

text: XEXEQ編集部
(記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります)


記事の要約

  • scrcpyがv2.7へアップデート
  • ゲームパッド入力が新たにサポート
  • OTGモードでのゲームパッド使用が可能に

Android端末ミラーリングツール「scrcpy」v2.7の新機能

Android端末をPCへミラーリングするオープンソースツール「scrcpy」が、2024年9月16日(日本時間)にv2.7へとアップデートされた。本バージョンでは、新たにゲームパッド入力がサポートされ、Android端末上のゲームをPCに接続したゲームコントローラーでプレイすることが可能になった。これにより、ユーザーはより快適な操作性でAndroidゲームを楽しむことができるようになっている。[1]

ゲームパッドサポートは、UHIDまたはAOAを使用して実装されており、PS4/PS5やXboxのコントローラーなど、幅広いゲームパッドに対応している。この機能は、「scrcpy -G」コマンドで簡単に有効化でき、ビデオやオーディオのミラーリングなしでも使用可能だ。さらに、OTG(On-The-Go)モードでの使用もサポートされており、USB デバッグを有効にせずにゲームパッドを使用できる。

また、本アップデートでは--max-fpsオプションが改善され、浮動小数点値を受け入れるようになった。これにより、1fps未満のフレームレートでの録画が可能になり、タイムラプス動画の作成などに活用できる。例えば、「scrcpy --video-source=camera --camera-size=1920x1080 --max-fps=0.2 --record=file.mp4」というコマンドで、5秒に1フレームの録画が実現可能だ。

scrcpy v2.7の主な新機能まとめ

ゲームパッドサポート --max-fpsオプションの改善
主な特徴 PC接続ゲームパッドでAndroidゲームをプレイ可能 1fps未満のフレームレート設定が可能に
使用方法 scrcpy -G コマンドで有効化 --max-fpsオプションに浮動小数点値を指定
対応デバイス PS4/PS5、Xboxコントローラーなど 全対応Android端末
特記事項 OTGモードでの使用も可能 タイムラプス動画作成などに活用可能

UHIDについて

UHIDとは、Universal HID(Human Interface Device)の略称で、AndroidデバイスとPCの間でHIDデバイスをエミュレートするためのプロトコルである。主な特徴として以下のような点が挙げられる。

  • 多様な入力デバイスをエミュレート可能
  • USB接続を通じてリアルタイムな入力を実現
  • ドライバーレスで使用可能な汎用性の高さ

scrcpy v2.7では、このUHIDプロトコルを利用してゲームパッド入力のサポートを実現している。UHIDを使用することで、AndroidデバイスはPCに接続されたゲームパッドからの入力を、あたかも直接接続されたHIDデバイスからの入力であるかのように認識し処理することが可能になる。これにより、ユーザーはPCに接続したゲームパッドを使用して、ミラーリングされたAndroidゲームをスムーズにプレイすることができるのだ。

scrcpy v2.7のゲームパッドサポートに関する考察

scrcpy v2.7でのゲームパッドサポート追加は、Android端末のミラーリング利用における大きな進歩だ。この機能により、ユーザーはより直感的かつ快適にAndroidゲームをPCでプレイできるようになり、モバイルゲーミングの体験が大幅に向上する。一方で、全てのAndroidゲームがゲームパッド入力に完全に対応しているわけではないため、一部のゲームでは操作性に制限が生じる可能性もあるだろう。

今後の課題として、ゲームパッドの設定やマッピングのカスタマイズ機能の拡充が考えられる。ユーザーが個々のゲームに合わせてボタン配置を自由にカスタマイズできるようになれば、より多くのゲームで快適なプレイが可能になるはずだ。また、ゲームパッド入力の遅延を最小限に抑えるための最適化も重要な課題となるだろう。これらの改善により、scrcpyはモバイルゲーミングのPC環境での展開をさらに加速させる可能性がある。

将来的には、scrcpyがクラウドゲーミングプラットフォームと連携し、Android端末のゲームをPCだけでなく、様々なデバイスでシームレスにプレイできるようになることも期待できる。また、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)デバイスとの統合も興味深い展開となるだろう。scrcpyの進化は、モバイルとPC、そして他のプラットフォームの境界を曖昧にし、よりユニバーサルなゲーミング体験の実現に貢献していくと考えられる。

参考サイト

  1. ^ GitHub. 「Release scrcpy v2.7 · Genymobile/scrcpy · GitHub」. https://github.com/Genymobile/scrcpy/releases/tag/v2.7, (参照 24-09-20).

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