IPv4アドレスとは?意味をわかりやすく簡単に解説
スポンサーリンク
IPv4アドレスとは
IPv4アドレスは、インターネットプロトコルバージョン4(IPv4)において使用されるアドレス体系です。IPv4アドレスは、インターネットに接続されたデバイスを一意に識別するために使用される32ビットの数値です。
IPv4アドレスは、0.0.0.0から255.255.255.255までの約43億個のアドレスを表現できます。しかし、特殊用途に予約されているアドレスもあるため、実際に使用可能なアドレス数はそれよりも少なくなります。
IPv4アドレスは、ネットワーク部とホスト部の2つの部分で構成されています。ネットワーク部は、デバイスが属するネットワークを識別し、ホスト部は、そのネットワーク内のデバイスを識別します。
IPv4アドレスは、ドット区切り10進表記で表現されます。この表記法では、32ビットのアドレスを8ビットずつ4つに分割し、各オクテットを0から255までの10進数で表現し、ドットで区切ります。
IPv4アドレスは、インターネットへの接続や、ネットワーク上でのデバイス間の通信に不可欠な要素です。ただし、IPv4アドレスの枯渇問題から、現在ではIPv6アドレスへの移行が進められています。
IPv4アドレスのクラス分け
IPv4アドレスのクラス分けに関して、以下3つを簡単に解説していきます。
- IPv4アドレスのクラスAからクラスEまでの特徴
- 各クラスにおけるネットワーク部とホスト部の割り当て
- クラスレスアドレッシングの登場と利点
IPv4アドレスのクラスAからクラスEまでの特徴
IPv4アドレスは、クラスAからクラスEまでの5つのクラスに分類されています。各クラスは、ネットワークの規模や用途に応じて割り当てられます。
クラスAは、大規模なネットワークに適しており、クラスBは中規模、クラスCは小規模なネットワークに適しています。クラスDはマルチキャストアドレス、クラスEは実験用に予約されています。
クラスA: 0.0.0.0 ~ 127.255.255.255
クラスB: 128.0.0.0 ~ 191.255.255.255
クラスC: 192.0.0.0 ~ 223.255.255.255
クラスD: 224.0.0.0 ~ 239.255.255.255
クラスE: 240.0.0.0 ~ 255.255.255.255
スポンサーリンク
各クラスにおけるネットワーク部とホスト部の割り当て
IPv4アドレスの各クラスでは、ネットワーク部とホスト部の割り当てが異なります。クラスAでは、先頭の8ビットがネットワーク部、残りの24ビットがホスト部となります。
クラスBでは、先頭の16ビットがネットワーク部、残りの16ビットがホスト部です。クラスCでは、先頭の24ビットがネットワーク部、残りの8ビットがホスト部となります。
クラスA: ネットワーク部 8ビット、ホスト部 24ビット
クラスB: ネットワーク部 16ビット、ホスト部 16ビット
クラスC: ネットワーク部 24ビット、ホスト部 8ビット
クラスレスアドレッシングの登場と利点
クラスベースのアドレッシングでは、アドレスの割り当てが非効率的であったため、クラスレスアドレッシングが登場しました。クラスレスアドレッシングでは、ネットワーク部とホスト部の境界を任意の位置に設定できます。
これにより、アドレスの無駄を減らし、IPv4アドレスの枯渇問題に対応できるようになりました。また、CIDRによってネットワークの集約が可能となり、ルーティングテーブルのサイズを縮小できるようになりました。
IPv4アドレスのサブネット化
IPv4アドレスのサブネット化に関して、以下3つを簡単に解説していきます。
- サブネット化の目的と仕組み
- サブネットマスクの役割とCIDR表記
- 可変長サブネットマスク(VLSM)の利点
サブネット化の目的と仕組み
サブネット化とは、IPv4アドレスのネットワーク部を分割して、複数の小さなネットワークを作成する技術です。サブネット化により、ネットワークの効率的な管理や、セキュリティの向上が可能になります。
サブネット化では、ホスト部の一部をサブネット部として使用します。サブネット部は、元のネットワーク部とホスト部の間に位置し、サブネットを識別するために使用されます。
スポンサーリンク
サブネットマスクの役割とCIDR表記
サブネットマスクは、IPv4アドレスのネットワーク部とホスト部を区別するために使用されるビットマスクです。サブネットマスクは、ネットワーク部とサブネット部を1、ホスト部を0で表現します。
サブネットマスクは、ドット区切り10進表記や、CIDR(Classless Inter-Domain Routing)表記で表現されます。CIDR表記では、IPv4アドレスの後ろにスラッシュとネットワーク部とサブネット部のビット数を記述します。
例:
192.168.1.0/24 (サブネットマスク: 255.255.255.0)
可変長サブネットマスク(VLSM)の利点
可変長サブネットマスク(VLSM)は、サブネット化の際に、サブネット毎に異なるサブネットマスクを使用する技術です。VLSMを使用することで、必要に応じてサブネットのサイズを調整できます。
VLSMにより、アドレス空間の効率的な利用が可能となり、無駄なアドレスの割り当てを減らすことができます。また、ネットワークの階層化が容易になり、ルーティングテーブルのサイズを縮小できます。
IPv4アドレスの特殊用途
IPv4アドレスの特殊用途に関して、以下3つを簡単に解説していきます。
- プライベートアドレスの範囲と用途
- ループバックアドレスとその役割
- ブロードキャストアドレスとその使用方法
プライベートアドレスの範囲と用途
プライベートアドレスは、インターネットに直接接続されないローカルネットワークで使用されるIPv4アドレスです。プライベートアドレスは、IANA(Internet Assigned Numbers Authority)によって予約されており、以下の3つの範囲があります。
10.0.0.0 ~ 10.255.255.255 (10/8)
172.16.0.0 ~ 172.31.255.255 (172.16/12)
192.168.0.0 ~ 192.168.255.255 (192.168/16)
プライベートアドレスは、グローバルに一意である必要がないため、複数のローカルネットワークで同じアドレスを使用できます。プライベートアドレスは、NAT(Network Address Translation)を使用してインターネットに接続されます。
ループバックアドレスとその役割
ループバックアドレスは、127.0.0.0/8の範囲のIPv4アドレスで、ホスト自身を指すために使用されます。ループバックアドレスは、主にソフトウェアの開発やテストの際に使用されます。
ループバックアドレスに送信されたパケットは、ネットワークインターフェースを経由せずに、直接ホスト内で処理されます。最も一般的に使用されるループバックアドレスは、127.0.0.1です。
ブロードキャストアドレスとその使用方法
ブロードキャストアドレスは、ネットワーク内の全てのホストにパケットを送信するために使用されるIPv4アドレスです。ブロードキャストアドレスは、ネットワークアドレスのホスト部を全て1にしたアドレスです。
例えば、192.168.1.0/24ネットワークのブロードキャストアドレスは、192.168.1.255となります。ブロードキャストアドレスは、ネットワーク内のホストを発見したり、ネットワーク設定を自動的に取得したりする際に使用されます。
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
- Intel 64とは?意味をわかりやすく簡単に解説
- Google検索コマンド(検索演算子)の「related:」とは?意味をわかりやすく簡単に解説
- INIファイルとは?意味をわかりやすく簡単に解説
- Intelとは?意味をわかりやすく簡単に解説
- Google検索コマンド(検索演算子)の「AROUND(X)」とは?意味をわかりやすく簡単に解説
- Javaのintとは?意味をわかりやすく簡単に解説
- JavaのIntegerとは?意味をわかりやすく簡単に解説
- EDI(ElectronicDataInterchange)とは?意味をわかりやすく簡単に解説
- int64とは?意味をわかりやすく簡単に解説
- INS(Integrated Services Digital Network)とは?意味をわかりやすく簡単に解説
- アスクがSynology NASとUNITEX LTOを組み合わせたダイレクトアーカイブシステムを発表、長期データ保存ソリューションの新時代へ
- ASUSが次世代AI機能搭載PCを8製品17モデル発表、高性能NPUと有機ELディスプレイで生産性向上を実現
- ミラボが西条市に乳幼児期予防接種デジタル予診票を導入、2024年8月より運用開始
- Domoが「Data Never Sleeps(AI版)」を公開、AIの毎分のデータ生成量と社会への影響を明らかに
- NetAppがStorageGRIDとGakuNin RDMの接続検証を完了、オープンサイエンス推進のデータ基盤を実現
- MiraLabが月額10万円からのAI Advisory事業を開始、生成AI導入支援で企業のDXを加速
- GEヘルスケアとAWSが戦略的協業を発表、生成AIを活用した医療変革を目指す
- 新電元工業がEV充電器新製品発表、OCPP対応でサービス多様化へ
- BoxとSlackがAI機能連携を強化、Slack上でBox AIの無制限クエリが可能に
- オルツのAI GIJIROKU、利用企業8,000社突破で業務効率化とコミュニケーション促進に貢献
スポンサーリンク