IEモードとは?意味をわかりやすく簡単に解説
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IEモードとは
IEモードはInternet Explorer 11の機能の一つで、特定のウェブページをInternet Explorer互換モードで表示することができます。これにより、最新のブラウザでは正常に表示されないレガシーなウェブサイトも、問題なく閲覧できるようになります。
IEモードを使用するにはInternet Explorer 11が必要であり、Windows 10以降のOSでサポートされています。また、IEモードを使用するためには管理者による設定が必要となります。
IEモードが必要とされる主な理由は古いウェブ技術を使用しているサイトが未だに存在しているからです。これらのサイトは最新のウェブ標準に対応していないため、モダンなブラウザでは正しく表示されない場合があります。
IEモードを使用することで、企業は古いシステムやアプリケーションを継続して使用しながら、徐々に最新のウェブ技術へ移行することができます。これにより、コストを抑えつつ、業務の継続性を維持することが可能となります。
ただし、IEモードは永続的な解決策ではありません。将来的にはすべてのウェブサイトが最新のウェブ標準に対応することが望ましいでしょう。IEモードは移行期間中の一時的な対応策と考えるべきです。
IEモードの設定方法
IEモードの設定方法に関して、以下3つを簡単に解説していきます。
- IEモードの有効化
- 互換性リストの作成
- ユーザー側の設定
IEモードの有効化
IEモードを使用するにはまず管理者がグループポリシーを使用してIEモードを有効化する必要があります。これにより、Internet Explorer 11でIEモードが使用可能になります。
グループポリシーの設定ではIEモードを使用するサイトの一覧である互換性リストを指定します。この設定を行うことで、指定されたサイトがIEモードで表示されるようになります。
また、IEモードの動作をカスタマイズすることもできます。例えば、特定のサイトでのみIEモードを使用したり、IEモードの警告メッセージを非表示にしたりすることが可能です。
互換性リストの作成
互換性リストはIEモードで表示するサイトのURLを記述したXMLファイルです。この互換性リストを作成することで、指定したサイトがIEモードで表示されるようになります。
互換性リストにはサイトのURL、表示モード、および適用するドキュメントモードを指定します。表示モードにはIE11モード、IE10モード、IE9モード、IE8モードなどがあります。
互換性リストは手動で作成することもできますが、Enterprise Mode Site List Managerツールを使用すると、容易に作成および管理することができます。このツールを使用することで、大規模な互換性リストも効率的に管理できます。
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ユーザー側の設定
管理者がIEモードを有効化し、互換性リストを作成しても、ユーザーがIEモードを使用するにはブラウザの設定が必要です。具体的にはInternet Explorerの設定画面から、「エンタープライズモードを使用する」オプションを有効にする必要があります。
また、ユーザーは必要に応じて、特定のサイトでIEモードを使用するかどうかを選択することもできます。サイトごとにIEモードの使用を制御できるため、ユーザーは状況に応じて最適なブラウザを選択できます。
ただし、管理者が互換性リストを使用している場合、ユーザーの設定よりも互換性リストの設定が優先されます。つまり、互換性リストに記載されたサイトはユーザーの設定に関わらず、常にIEモードで表示されることになります。
IEモードの注意点
IEモードの注意点に関して、以下3つを簡単に解説していきます。
- セキュリティリスク
- 互換性の問題
- パフォーマンスへの影響
セキュリティリスク
IEモードを使用する際はセキュリティリスクに注意する必要があります。IEモードでは古いバージョンのInternet Explorerと同様のセキュリティ設定が適用されるため、最新のセキュリティ脅威に対して脆弱である可能性があります。
特に、古いプラグインやActiveXコントロールを使用するサイトはセキュリティリスクが高くなります。これらの古いテクノロジーは既知の脆弱性を抱えている場合があり、攻撃者に悪用される可能性があります。
したがって、IEモードを使用する場合は信頼できるサイトに限定し、不要なプラグインやActiveXコントロールを無効にするなど、適切なセキュリティ対策を講じる必要があります。また、定期的にソフトウェアを更新し、最新のセキュリティパッチを適用することも重要です。
互換性の問題
IEモードは古いウェブ技術との互換性を維持するために使用されますが、すべてのサイトで完全な互換性が保証されるわけではありません。場合によってはIEモードを使用しても、サイトが正しく表示されなかったり、機能しなかったりすることがあります。
これはサイトが使用している古いウェブ技術や、IEモードの制限によるものです。例えば、IEモードではInternet Explorer 11の機能の一部が制限されており、これによって互換性の問題が発生する可能性があります。
互換性の問題を最小限に抑えるためにはサイトの開発者がIEモードでのテストを行い、必要な修正を加えることが重要です。また、可能であれば、将来的には最新のウェブ標準への移行を検討すべきでしょう。
パフォーマンスへの影響
IEモードは古いウェブ技術との互換性を維持するために、レンダリングエンジンや JavaScript エンジンなどの一部を変更しています。このため、IEモードを使用すると、最新のブラウザと比べてパフォーマンスが低下する可能性があります。
特に、大規模なサイトや複雑なアプリケーションではIEモードによるパフォーマンスの低下が顕著に現れることがあります。これはユーザーエクスペリエンスを損ない、業務効率を低下させる可能性があります。
パフォーマンスへの影響を最小限に抑えるためにはサイトの最適化が重要です。不要なリソースを削減し、効率的なコードを記述することで、IEモードでも高いパフォーマンスを維持することができます。また、IEモードの使用は必要最小限にとどめ、可能な限り最新のブラウザを使用することが望ましいでしょう。
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IEモードの将来性
IEモードの将来性に関して、以下3つを簡単に解説していきます。
- IEモードのサポート期間
- 最新ウェブ技術への移行
- 代替ソリューションの検討
IEモードのサポート期間
Microsoft はInternet Explorer 11 のサポートを 2025 年まで延長することを発表しました。これはIEモードのサポート期間も同様に延長されることを意味します。つまり、少なくとも2025年まではIEモードを使用してレガシーなウェブサイトを閲覧することができます。
ただし、IEモードは永続的なソリューションではありません。将来的にはすべてのウェブサイトが最新のウェブ標準に対応することが望ましいでしょう。企業はIEモードのサポート期間を考慮しつつ、計画的にレガシーシステムの移行を進めていく必要があります。
また、IEモードのサポート期間が終了した後も、一部のレガシーシステムが残っている可能性があります。そのような場合は仮想化技術などを活用して、レガシー環境を維持することも検討すべきでしょう。
最新ウェブ技術への移行
長期的な視点で見ると、すべてのウェブサイトが最新のウェブ標準に対応することが理想的です。これにより、セキュリティ、パフォーマンス、ユーザーエクスペリエンスの向上が期待できます。
レガシーシステムの移行にはコストと時間がかかりますが、将来的なメリットを考えると、投資する価値があるでしょう。移行の際は段階的なアプローチを取ることが重要です。まずは重要度の高いシステムから順に移行を進め、徐々に対象を広げていくことが望ましいでしょう。
また、移行の過程ではIEモードを活用することで、業務の継続性を維持しつつ、スムーズな移行を実現することができます。IEモードはレガシーシステムと最新技術の橋渡し役として、重要な役割を果たすことが期待されます。
代替ソリューションの検討
IEモードはレガシーシステムを維持するための有力なソリューションですが、状況によっては他の代替ソリューションを検討する必要があるかもしれません。例えば、仮想化技術を使用して、レガシー環境を完全に分離することも一つの選択肢です。
仮想化技術を使用することで、レガシーシステムを最新の環境から切り離し、独立して運用することができます。これにより、セキュリティリスクを最小限に抑えつつ、レガシーシステムの継続利用が可能になります。
ただし、仮想化技術の導入にはコストと技術的な課題があります。また、レガシーシステムの維持には継続的な努力が必要となります。企業は自社の状況を踏まえ、IEモードと代替ソリューションのメリット・デメリットを慎重に評価し、最適な選択を行うことが重要です。
参考サイト
- Microsoft. https://www.microsoft.com/ja-jp
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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