ExcelのFIND関数とは?意味をわかりやすく簡単に解説
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FIND関数とは
FIND関数はExcel(エクセル)で使用できる関数の一つで、ある文字列の中に指定した文字列が含まれているかどうかを調べるために使用します。FIND関数を使用することで、指定した文字列が最初に現れる位置を数値で返すことができます。
FIND関数の基本的な構文は「=FIND(検索文字列,対象文字列,検索開始位置)」となっています。検索文字列には探したい文字列を指定し、対象文字列には検索対象となる文字列を指定します。検索開始位置は省略可能で、指定しない場合は対象文字列の先頭から検索が開始されます。
FIND関数を使用する際の注意点としては検索文字列と対象文字列の大文字と小文字が区別されるという点が挙げられます。また、対象文字列に検索文字列が含まれていない場合は「#VALUE!」エラーが返されるので注意が必要です。
FIND関数は特定の文字列の位置を知りたい場合や、文字列の一部を取り出したい場合などに非常に便利な関数です。他にも、IF関数などと組み合わせることで、より高度な検索や処理を行うことができます。
このように、FIND関数はExcelでの文字列操作に欠かせない関数の一つと言えるでしょう。FIND関数の基本的な使い方をマスターすることで、Excelでの文字列処理の幅が大きく広がるはずです。
FIND関数の使い方とよくある間違い
「FIND関数の使い方とよくある間違い」に関して、以下3つを簡単に解説していきます。
- FIND関数の具体的な使用例と注意点
- FIND関数でよく発生するエラーとその対処法
- FIND関数を使う上で知っておきたい豆知識
FIND関数の具体的な使用例と注意点
FIND関数の具体的な使用例としては「=FIND("Excel","ExcelとWordの使い方",1)」のように指定します。この場合、"ExcelとWordの使い方"という文字列の1文字目から検索を開始し、"Excel"という文字列が最初に現れる位置が返されます。
ただし、FIND関数では大文字と小文字が区別されるため、「=FIND("excel","ExcelとWordの使い方",1)」のように検索文字列と対象文字列で大文字と小文字が一致していない場合は「#VALUE!」エラーが返されてしまいます。このような場合はUPPER関数やLOWER関数を使って、あらかじめ検索文字列と対象文字列の大文字と小文字を統一しておくことが重要です。
また、FIND関数の検索開始位置には負の値を指定することはできません。負の値を指定した場合も「#VALUE!」エラーが返されるので、検索開始位置を指定する際は注意が必要です。
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FIND関数でよく発生するエラーとその対処法
FIND関数を使用する際に最もよく発生するエラーは「#VALUE!」エラーです。「#VALUE!」エラーは検索文字列が対象文字列に含まれていない場合や、検索開始位置に不正な値を指定した場合などに発生します。
「#VALUE!」エラーへの対処法としてはIFERROR関数を使用する方法があります。具体的には「=IFERROR(FIND("Excel","ExcelとWordの使い方"),0)」のように指定することで、エラーが発生した場合に0を返すようにすることができます。
また、検索開始位置に不正な値を指定している場合はIF関数を使って事前にチェックを行うことも有効です。例えば、「=IF(検索開始位置>=1,FIND(検索文字列,対象文字列,検索開始位置),0)」のように指定することで、検索開始位置が1以上の場合にのみFIND関数を実行するようにできます。
FIND関数を使う上で知っておきたい豆知識
FIND関数を使う上で知っておきたい豆知識としてはFIND関数では完全一致検索しかできないという点が挙げられます。つまり、FIND関数では部分一致検索を行うことができないため、あくまでも完全に一致する文字列しか検索できません。
部分一致検索を行いたい場合はSEARCH関数を使用する必要があります。SEARCH関数ではワイルドカード文字(*や?)を使用して部分一致検索を行うことができます。ただし、SEARCH関数では大文字と小文字が区別されないという点には注意が必要です。
また、FIND関数とSEARCH関数では処理速度に違いがあるという点も覚えておくと良いでしょう。一般的に、FIND関数の方がSEARCH関数よりも高速に処理を行うことができると言われています。処理速度を重視する場合はFIND関数を使用するのがおすすめです。
FIND関数を使った文字列の抽出方法
「FIND関数を使った文字列の抽出方法」に関して、以下3つを簡単に解説していきます。
- MID関数とFIND関数を組み合わせた文字列の抽出
- LEFT関数・RIGHT関数とFIND関数の併用
- FIND関数を応用したその他の文字列抽出テクニック
MID関数とFIND関数を組み合わせた文字列の抽出
FIND関数を使って特定の位置から文字列を抽出したい場合はMID関数と組み合わせることで実現できます。MID関数は文字列の指定した位置から指定した文字数分の文字列を取り出す関数です。
例えば、「=MID("ExcelとWordの使い方",FIND("Word","ExcelとWordの使い方"),4)」のように指定することで、"ExcelとWordの使い方"という文字列から"Word"が最初に現れる位置を起点として、4文字分の文字列("Word")を抽出することができます。このように、FIND関数で得た位置をMID関数の開始位置として指定することで、柔軟な文字列の抽出が可能になります。
ただし、MID関数では開始位置と文字数を指定するため、抽出したい文字列の長さが可変の場合は注意が必要です。抽出したい文字列の長さが変化する場合はLEFT関数やRIGHT関数と組み合わせる方が適しています。
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LEFT関数・RIGHT関数とFIND関数の併用
LEFT関数は文字列の左端から指定した文字数分の文字列を取り出し、RIGHT関数は文字列の右端から指定した文字数分の文字列を取り出す関数です。これらの関数とFIND関数を併用することで、文字列の特定の位置を起点に左右どちらかの文字列を取り出すことができます。
例えば、「=LEFT("ExcelとWordの使い方",FIND("と","ExcelとWordの使い方")-1)」のように指定することで、"ExcelとWordの使い方"という文字列から"と"が最初に現れる位置の1つ前までの文字列("Excel")を抽出できます。同様に、RIGHT関数とFIND関数を組み合わせることで、特定の位置以降の文字列を抽出することもできます。
LEFT関数とRIGHT関数は抽出する文字数を直接指定するため、MID関数と比べてシンプルな記述で文字列を抽出できるのが特徴です。文字列の先頭や末尾から特定の位置までの文字列を取り出したい場合に便利な方法と言えるでしょう。
FIND関数を応用したその他の文字列抽出テクニック
FIND関数は文字列の特定の位置を求める関数ですが、これを応用することで様々な文字列抽出が可能になります。例えば、FIND関数で求めた位置をLEN関数で文字列の長さから引くことで、文字列の末尾から特定の位置までの長さを求めることができます。
また、FIND関数を複数回使用することで、特定の文字列で囲まれた部分を抽出することもできます。例えば、「=MID(A1,FIND("【",A1ぎ+んん1,FIND("】",A1)-FIND("【",A1)-1)」のように指定することで、"【"と"】"で囲まれた部分の文字列を抽出できます。
さらに、SUBSTITUTE関数と組み合わせることで、特定の文字を区切り文字として扱い、文字列を分割して抽出するようなことも可能です。このように、FIND関数を中心に様々な関数と組み合わせることで、より高度な文字列抽出を行うことができるのです。
FIND関数の応用例とさらなる活用方法
「FIND関数の応用例とさらなる活用方法」に関して、以下3つを簡単に解説していきます。
- FIND関数とIF関数を組み合わせた条件分岐
- FIND関数を使った文字列の出現回数のカウント
- FIND関数を応用したデータの整形・クレンジング
FIND関数とIF関数を組み合わせた条件分岐
FIND関数は特定の文字列が含まれているかどうかを調べる関数ですが、これをIF関数と組み合わせることで、条件分岐に活用することができます。例えば、「=IF(ISERROR(FIND("株式会社",A1)),"個人","法人")」のように指定することで、セルA1に"株式会社"が含まれている場合は"法人"、含まれていない場合は"個人"と表示することができます。
FIND関数とIF関数を組み合わせた条件分岐はデータの分類や仕分けに非常に役立ちます。特に、大量のデータを扱う際にはこのような自動化された条件分岐があることで作業効率を大幅に向上させることができるでしょう。
また、FIND関数とIF関数の組み合わせはエラー処理にも活用できます。例えば、「=IF(ISERROR(FIND(".",A1)),"不正なメールアドレス","")」のように指定することで、セルA1にメールアドレスとして不正な文字列が入力された場合に、エラーメッセージを表示するようなことができます。
FIND関数を使った文字列の出現回数のカウント
FIND関数を使えば、ある文字列の中に特定の文字列がいくつ含まれているかを数えることができます。例えば、「=LEN(A1)-LEN(SUBSTITUTE(A1,"の",""))」のように指定することで、セルA1に含まれる"の"の個数を求めることができます。
この数式の仕組みはSUBSTITUTE関数で"の"を空文字列に置換した後の文字列の長さを、元の文字列の長さから引くことで、"の"の個数を算出しています。FIND関数を直接使用しているわけではありませんが、FIND関数で特定の文字列を探す応用例の一つと言えます。
文字列の出現回数をカウントする方法は他にもCOUNTIF関数を使う方法などがあります。用途に応じて適切な関数を選択することが大切ですが、FIND関数を応用することで実現できる場合もあるということを覚えておくと良いでしょう。
FIND関数を応用したデータの整形・クレンジング
FIND関数はデータの整形やクレンジング(データの整理・洗浄)にも活用できます。例えば、「=LEFT(A1,FIND(" ",A1)-1)」のように指定することで、セルA1に入力された氏名の姓の部分だけを抽出することができます。
このように、FIND関数で特定の文字や記号の位置を見つけ、LEFT関数やRIGHT関数、MID関数などと組み合わせることで、データの一部を取り出したり、不要な部分を削除したりすることができます。これは別のシステムから出力されたデータを加工する際などに非常に役立ちます。また、FIND関数とSUBSTITUTE関数を組み合わせることで、特定の文字列を別の文字列に置き換えるといったことも可能です。
データの整形やクレンジングはデータ分析を行う上で欠かせない作業ですが、作業量が膨大になることもあります。FIND関数を上手く活用することで、これらの作業を効率化し、ミスを減らすことができるでしょう。ただし、データの形式が不統一であったり、想定外のパターンが含まれていたりする場合はFIND関数だけでは対応しきれないこともあるので注意が必要です。
※上記コンテンツはAIで確認しておりますが、間違い等ある場合はコメントよりご連絡いただけますと幸いです。
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